【小学生の保護者さま向け】ビジョントレーニングとは?「見る力」を理学療法士がやさしく解説します

「うちの子、勉強をしているとすぐ疲れる…」

「黒板を写すのが遅い」

「ボール遊びが苦手」

「字が曲がる・マスからはみ出す」

そんなお悩みはありませんか?

実はこうした困りごとの背景には、単なる「集中力不足」や「やる気の問題」ではなく、“見る力”の育ち方が関係していることがあります。

「見る力」というと「視力」を思い浮かべる方も多いと思います。

ですが、実は私たちが生活の中で使っている「見る力」は、視力だけではありません。

どれみのびじょんでも、

「文字は見えているのに読むのが大変」

「見えているのにボールが取れない」

「座っているのがつらそう」

そんなお子さちと出会うことがあります。

今回は理学療法士の視点から、保護者の方にもわかりやすくビジョントレーニングとは何か?についてお話していきます。

この記事でわかること

✓ ビジョントレーニングとは何か

✓ 視力と「見る力」の違い

✓ 小学生でよく見られるサイン

✓ 家庭でできる遊び

✓ どれみのびじょんで大切にしている考え方



目次


ビジョントレーニングとは?

ビジョントレーニングとは簡単にいうと、

「目と脳と身体を上手につなげる練習」

です。

たとえば学校生活では、

  • 黒板を見る
  • ノートへ写す
  • 本を読む
  • ボールを追う
  • ハサミを使う
  • 字を書く

など、多くの場面で「見る力」を使っています。

ただ「見えている」だけではなく、

「目で見た情報を理解し、身体を動かす」

ところまでが必要になります。


「視力」と「見る力」は違います

よくあるのが、

「視力検査は問題ありませんでした」

というケースです。

実は視力と見る力は別です。

視力見る力
見えるかどうか使えるかどうか
近視・遠視など追う・捉える・理解する
眼科検査で確認生活の様子で現れる

例えば…

視力1.5でも

  • 黒板を写すのが遅い
  • 文字を飛ばして読む
  • ボールが苦手

ということはあります。


小学生によく見られるサイン

こんな様子はありませんか?

学習面

  • 黒板を書き写すのが遅い
  • 文字が曲がる
  • 読み飛ばしが多い
  • すぐ疲れる
  • 宿題を嫌がる

運動面

  • ボールが苦手
  • 縄跳びが苦手
  • 人や物によくぶつかる
  • キャッチが苦手

日常生活

  • 集中が続きにくい
  • 姿勢が崩れる
  • 工作が苦手
  • 落ち着かない

もちろんこれだけで「見る力が原因」とは言えません。

感覚統合や姿勢、身体の使い方など様々な要素も関係します。


「見る力」に必要な5つの力

①追従性眼球運動

文字や物をなめらかに追う力

例:

  • 本を読む
  • 黒板を追う

②両眼協調

両目を一緒に使う力

例:

  • ボールキャッチ
  • 距離感

③視空間認知

位置や形を理解する力

例:

  • マス目に書く
  • 図形問題

④輻輳(ふくそう)

近くを見る時に目を寄せる力

例:

  • 読書
  • 宿題

⑤動体視力

動いている物を見る力

例:

  • サッカー
  • 鬼ごっこ

家庭でできるビジョントレーニング

どれみのびじょんでもよく行う遊びを紹介します。

①風船キャッチ

【方法】

風船を上に投げてキャッチ

【育つ力】

✓追視
✓タイミング
✓両眼協調


②迷路遊び

【方法】

大きな迷路から始める

【育つ力】

✓眼球運動
✓視空間認知


③ボールころころ

【方法】

親子で床に座って転がし合う

【育つ力】

✓距離感
✓タイミング


④指追いゲーム

【方法】

指やシールをゆっくり動かして目で追う

【育つ力】

✓追従性眼球運動

※速すぎると疲れてしまうため注意


どれみのびじょんで大切にしていること

どれみのびじょんでは、

「ビジョントレーニングだけ」

を行っているわけではありません。

なぜなら、

見る力だけを練習しても、姿勢や感覚の土台が不安定だと生活に結びつきにくいからです。

そのため、

  • 感覚統合
  • 原始反射統合
  • 身体の使い方
  • 姿勢
  • 遊び

なども含めて考えています。

「できない」を見るのではなく、

「何が難しくて困っているのか」

を一緒に探していくことを大切にしています。


保護者の声

「黒板を書くのが遅かったのですが、以前よりスムーズに写せるようになりました」

「ボール遊びを避けていたのに、自分から公園へ行くようになりました」

「集中が続く時間が少しずつ増えてきました」

小さな変化でも、お子さん本人にとっては大きな自信につながります。


よくある質問

Q. ビジョントレーニングで視力は良くなりますか?

視力そのものを改善するものではありません。

「見る力」を使いやすくすることを目的にしています。


Q. 家だけでもできますか?

ご家庭でもできます。

ただし遊びだけでは難しい部分もあるため、お子さんの状態に合わせることが大切です。


Q. 何歳からできますか?

小学生では学校生活に合わせた内容も取り入れられます。

どれみのびじょんでは小学生以上から大人までを対象としております。

未就学児のお子様でも遊びの形であればご家庭で実施は可能です。


まとめ

「見る力」は、

勉強・運動・集中・自信にもつながる大切な土台です。

「うちの子、もしかして…?」

と思った時は、困りごとの背景を一緒に整理してみませんか?

どれみのびじょんでは、看護師と理学療法士の夫婦で、お子さま一人ひとりに合わせたサポートを行っています。

一緒に「できた!」を増やしていきましょう🌱

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