【横浜市鶴見区】大人の引きこもり・睡眠障害・不安と自律神経|身体と感覚から考える支援

大人の引きこもり・睡眠障害・不安と自律神経|ビジョントレーニング・感覚統合から考える身体へのアプローチ

「外に出ることが難しい」
「昼夜逆転してしまっている」
「人と会うことに強い不安がある」
「眠りが浅く、身体がずっと緊張している」

大人の引きこもりや睡眠の乱れ、不安、対人場面での緊張は、周囲から見ると “気持ちの問題”のように見えてしまうことがあります。

しかし実際には、心だけでなく、 自律神経・感覚の受け取り方・身体の緊張・見る力 などが複雑に関係している場合があります。

どれみのびじょんでは、ビジョントレーニング・感覚統合・原始反射統合・療育整体などの視点から、 大人の方の身体と生活の状態を丁寧に見ていきます。

大人の引きこもり・睡眠障害・強い不安は「心」だけの問題なのでしょうか?

引きこもりや睡眠障害、不安の背景には、さまざまな要因があります。

もちろん、精神的なストレスや生活環境、人間関係の影響も大きいです。 その一方で、私たちが現場で大切にしているのが、 「身体が安心できる状態になっているか」 という視点です。

たとえば、本人は休んでいるつもりでも、身体はずっと警戒モードのまま。
呼吸が浅く、肩や首に力が入り、音や光、人の動きに過敏に反応している。
そのような状態では、外に出ることも、人と会うことも、眠ることさえ大きな負担になる場合があります。

「頑張ればできるはず」
「気にしなければいい」
「少し外に出れば変わる」

そのように考えたくなる気持ちもあります。 しかし、身体が緊張し続けている方にとっては、 その一歩がとても大きなエネルギーを必要とすることがあります。

だからこそ、どれみのびじょんでは、 心の問題としてだけではなく、身体・感覚・自律神経の視点から状態を考える ことを大切にしています。

自律神経が乱れると睡眠や不安、身体にはどのような変化が起こる?

「夜になってもなかなか眠れない」
「少しの音で目が覚めてしまう」
「理由は分からないけれど、いつも不安を感じる」

このような状態が続いているとき、 自律神経の働きが関係している場合があります。

自律神経とは、私たちが意識しなくても、 呼吸や心拍、体温、消化などを調整してくれている神経です。

自律神経は、車の「アクセル」と「ブレーキ」に例えると分かりやすいです。

交感神経は、活動するときのアクセル
副交感神経は、身体を休ませるためのブレーキのような役割をしています。

日中は活動し、夜になると身体が少しずつ休息モードへ切り替わる。

本来であれば、このように身体の状態は状況に合わせて変化していきます。

しかし、強いストレスや環境の変化などが続くと、 身体のアクセルが踏まれたままのような状態になることがあります。

身体が「警戒モード」のままになると…

  • なかなか寝つけない
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 朝起きても疲れが残っている
  • 呼吸が浅くなる
  • 肩や首、背中に力が入りやすい
  • 心拍が速くなったり、動悸を感じたりする
  • 音や光、人の動きが気になる
  • 理由が分からない不安や落ち着かなさを感じる

このように、自律神経の働きは 睡眠・呼吸・身体の緊張・不安感など、さまざまな状態と関係しています。

私たちは、このような状態を 「休んでいるように見えても、身体は十分に休めていない状態」 と考えることがあります。

一日中家にいる=身体が休めている、とは限りません。

外出していなくても、身体が周囲の音や光、人の気配などに反応し続けていれば、 身体は多くのエネルギーを使っている可能性があります。

だからこそ、大人の引きこもりや睡眠の乱れ、強い不安を考えるときには、 「何を考えているのか」だけではなく、 今、身体はどのような状態なのか という視点も大切だと考えています。

次は、感覚統合の視点から、 「なぜ外に出るだけで疲れてしまうのか?」 について考えていきます。

なぜ外に出るだけで疲れる?感覚統合から考える引きこもりと外出の負担

「家の中では普通に過ごしているのに、外に出るとすぐに疲れてしまう」
「買い物に行っただけで、帰宅後はぐったりしてしまう」
「人が多い場所を極端に嫌がる」

このような様子を見ると、ご家族としては、 「体力が落ちているのかな?」 と考えることもあると思います。

もちろん、活動量の低下によって体力が落ちている場合もあります。

しかし、もう一つ知っていただきたいのが、 「感覚情報を処理するだけでも、身体や脳はエネルギーを使っている」 という視点です。

外に出ると一気に増える「感覚情報」

私たちは普段の生活の中で、たくさんの感覚を受け取っています。

  • 視覚:光、人の動き、車、看板、景色
  • 聴覚:車の音、話し声、店内放送、突然の物音
  • 触覚:服の感触、人との接触、風や気温
  • 前庭感覚:身体の揺れや傾き、スピードの変化
  • 固有受容覚:筋肉や関節から伝わる身体の位置や力加減

家の中は、ある程度「予測できる環境」です。

どこに家具があるのか。
どのような音がするのか。
誰がいるのか。

自分が慣れている環境では、入ってくる情報を予測しやすくなります。

一方で、一歩外に出ると状況は大きく変わります。

横を自転車が通る。
突然、車のクラクションが鳴る。
知らない人とすれ違う。
強い日差しが目に入る。
店内では音楽やアナウンスが流れている。

私たちの脳は、こうした大量の感覚情報の中から、 「今、自分に必要な情報」を選び、整理しています。

この感覚情報を整理し、身体が適切に反応できるようにする働きを考えるうえで、 「感覚統合」という視点があります。

「散歩くらい」が大きな負担になることもあります

ご家族からすると、 「まずは10分くらい散歩してみたら?」
「近所のコンビニくらい行けるのでは?」

そう思うこともあるかもしれません。

しかし、感覚への反応が強い方の場合、 玄関を出た瞬間から多くの情報を処理し続けている 可能性があります。

本人にとっては「歩くこと」だけを頑張っているのではありません。

光を受け取り、音を聞き、人の動きを確認し、周囲の安全を判断しながら、 自分の身体を動かしています。

そのため、短時間の外出でも強く疲れたり、 帰宅後に長時間休まなければ動けなくなったりする方もいます。

これは、単純に「やる気がない」「怠けている」という言葉だけでは説明できない場合があります。

外に出す前に「どの刺激が負担なのか」を考える

私たちは、無理に外出する回数を増やすことだけが支援ではないと考えています。

光がつらいのか。
音への反応が強いのか。
人の動きが多い場所で疲れるのか。
身体のバランスを保つことに負担があるのか。

「外に出られない」という結果だけを見るのではなく、その背景にどのような身体や感覚の負担があるのか。

そこを一緒に考えることが、支援の第一歩になる場合があります。

次は、感覚の中でも特に多くの情報を受け取っている「見る力」と、 人混みや人の視線による身体の緊張について考えていきます。

人混みや人の視線がつらい…「見る力」と身体の緊張の関係

「人が多い場所に行くと、どっと疲れる」
「人と目を合わせることが苦手」
「スーパーや駅に行くと落ち着かなくなる」
「周りの人の動きが気になってしまう」

このような困りごとがあると、 「人付き合いが苦手だから」「緊張しやすい性格だから」 と考えられることがあります。

もちろん、不安や過去の経験、人間関係など、さまざまな要因が関係している場合があります。

しかし私たちは、もう一つの視点として、 「目から入ってくる情報を、どのように受け取っているのか」 についても考えます。

「見えている」と「楽に見られる」は同じではありません

視力検査で「1.0」と言われたから、見ることには問題がない。

そう思われる方も多いかもしれません。

しかし、私たちが日常生活で使っている「見る力」は、 視力だけではありません。

  • 目をスムーズに動かす
  • 見たいものへ視線を移す
  • 動いているものを目で追う
  • 必要なものを多くの情報の中から探す
  • 周囲の動きを感じ取る
  • 目から入った情報を脳で整理する

このように、「見る」という行動には、 目と脳、そして身体のさまざまな働きが関係しています。

視力が良いことと、たくさんの視覚情報を楽に処理できることは、必ずしも同じではありません。

人混みでは「目から入る情報」が一気に増えます

たとえば、駅やショッピングモールを想像してみてください。

前から人が歩いてくる。
横を子どもが走っていく。
電光掲示板の文字が変わる。
店舗の看板や広告が目に入る。
後ろから人が近づいてくる。

目からは、絶えず多くの情報が入ってきます。

通常、私たちはその中から必要な情報に注意を向け、 必要のない情報はある程度受け流しながら行動しています。

しかし、周囲の動きや光、人の存在などを強く受け取りやすい場合、 目から入ってくる一つひとつの情報に身体が反応してしまう ことがあります。

人混みにいるだけで、身体が周囲を確認し続けている状態。

本人は何もしていないように見えても、目と脳、身体は休まず働き続けている可能性があります。

人の視線が気になると身体はさらに緊張することがあります

「誰かに見られている気がする」
「相手の表情が気になる」
「目を合わせると緊張する」

このような状態では、人と会うこと自体が大きな負担になる場合があります。

無理に目を合わせようとすると、 肩に力が入ったり、呼吸が浅くなったり、身体が固まったりする方もいます。

そのため私たちは、 「人と目を合わせられるようにすること」だけを目標にはしません。

まずは、目を動かしたときに身体がどのように反応するのか。

周囲を見ることに疲れやすさはないか。
動くものを目で追うと身体に力が入らないか。
視線を移したときに呼吸が止まっていないか。

「見ること」と身体の緊張を一緒に確認することを大切にしています。

大人のビジョントレーニングは「目を鍛える」だけではありません

ビジョントレーニングという言葉を聞くと、 「目の筋肉を鍛えるトレーニング」を想像する方もいるかもしれません。

しかし、どれみのびじょんでは、 無理に目を動かしたり、できない動きを繰り返したりすることを目的にはしていません。

視線を動かす。
ゆっくり物を目で追う。
周囲の情報に気づく。
目と身体を一緒に動かす。

その方の状態を確認しながら、 ビジョントレーニングや身体を使った活動を取り入れていきます。

「もっとしっかり見ましょう」ではなく、「どうしたら楽に見られるのか」を考える。

これが、私たちが大切にしているビジョントレーニングの視点です。

次は、睡眠障害や昼夜逆転とも関係することがある、 「身体の警戒モード」について、自律神経の視点からもう少し詳しく考えていきます。

睡眠障害と「身体の警戒モード」|夜になっても身体が休めない理由

「夜になっても眠くならない」
「布団に入っても、なかなか寝つけない」
「少しの音で目が覚めてしまう」
「昼夜逆転した生活が続いている」

引きこもりや強い不安を抱えている大人の方の中には、 睡眠の乱れに悩んでいる方もいます。

睡眠の問題には、生活リズムやストレス、身体の状態、病気、服薬など、 さまざまな要因が関係します。

そのため、睡眠障害が続いている場合には、 必要に応じて医療機関へ相談することが大切です。

そのうえで、私たちは身体を見るときに、 「夜になったとき、身体は本当に休む準備ができているのだろうか?」 という視点を持つことがあります。

頭は「寝たい」のに身体はまだ警戒している?

本人は「眠りたい」と思っている。

部屋を暗くして、布団にも入っている。

それでも、なかなか眠れない。

このようなとき、身体を確認すると、 首や肩に力が入り、呼吸が浅く、身体全体の緊張が抜けにくい方もいます。

頭では「休みたい」と思っていても、身体はまだ周囲を警戒している。

このような状態では、休息へ切り替わりにくい場合があります。

たとえば、大切な予定の前日に、なかなか眠れなかった経験はありませんか?

「明日は早く起きなければ」
「寝坊したらどうしよう」

そう考えれば考えるほど目が冴え、身体に力が入ってしまう。

これは多くの方が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

強い不安や緊張が続いている方では、 これに似た身体の警戒状態が日常的に続いている可能性も考えられます。

「昼間に寝ているから夜眠れない」だけではない場合も

昼夜逆転が続くと、ご家族としては、

「昼間に寝かせない方がいいのでは?」
「朝、無理にでも起こした方がいいのでは?」

と考えることもあると思います。

もちろん、睡眠と覚醒のリズムを整えることは大切です。

しかし、身体の緊張や感覚への反応が強い方の場合、 昼間の方が安心して眠れる理由が隠れていることもあります。

  • 夜の静けさの中では小さな音が気になる
  • 暗い環境になると不安が強くなる
  • 布団に入ると考えごとが増える
  • 身体の違和感や緊張を強く感じる
  • 家族が活動している時間の方が安心する

つまり、 「生活リズムが乱れている」という結果だけを見るのではなく、なぜその時間帯に眠りやすいのか を考えることも大切です。

睡眠を考えるときは「呼吸」と「身体の力」にも目を向けます

身体が緊張すると、呼吸は浅くなりやすくなります。

肩が上がっていないか。
胸やお腹はゆっくり動いているか。
歯を食いしばっていないか。
手や足に力が入っていないか。

こうした身体の状態は、本人自身が気づいていないこともあります。

「眠らせること」だけを目標にするのではなく、まず身体が休める状態を考える。

睡眠の乱れがある方を身体から見るとき、私たちはこの視点を大切にしています。

ビジョントレーニングや感覚統合、療育整体が、 睡眠障害そのものを治療するものではありません。

しかし、目から入る刺激、感覚への反応、呼吸、身体の緊張などを確認することで、 「なぜ身体が休みにくいのか」を考える一つの視点になることがあります。

次は、突然の音や予定変更、人から声をかけられたときなどに起こる強い身体反応を、 原始反射の視点から考えていきます。

原始反射の視点から考える「理由の分からない強い不安や警戒反応」

「突然の音にとても驚く」
「予定が変わると強く不安になる」
「急に声をかけられると身体が固まる」
「初めての場所では極端に緊張してしまう」

ご本人に理由を聞いても、 「分からない」「怖い」「無理」 としか説明できないことがあります。

周囲から見ると、 「そこまで怖がらなくても大丈夫なのに」 と感じることもあるかもしれません。

しかし、本人の中では、 考えるよりも先に身体が反応している 場合があります。

「頭では大丈夫だと分かっていても、身体が先に反応してしまう」

私たちは、このような身体の反応を見るときに、 原始反射という視点を取り入れることがあります。

原始反射とは?赤ちゃんの身体を守るための反応

原始反射とは、生まれたばかりの赤ちゃんに見られる、 刺激に対して無意識に起こる身体の反応です。

たとえば、大きな音や急な身体の動きに対して、 赤ちゃんが両手を広げるように反応する 「モロー反射」があります。

こうした原始反射は、赤ちゃんが自分の身体を守り、 成長していくために必要な反応です。

発達とともに身体や神経系が成熟していく中で、 多くの原始反射は徐々に目立たなくなり、 より意識的で複雑な身体の動きへとつながっていきます。

大人にも原始反射の視点を取り入れることがあります

原始反射という言葉を聞くと、 「赤ちゃんや子どもの話では?」 と思われる方もいるかもしれません。

どれみのびじょんでは、大人の方の身体を見る際にも、 刺激に対して身体がどのように反応しているのか という視点を大切にしています。

たとえば、

  • 突然の音で身体全体に力が入る
  • 後ろから声をかけられることを極端に嫌がる
  • 予想していない出来事に強く反応する
  • 人が近づくと身体を固める
  • 新しい場所では周囲を確認し続ける
  • 一度驚くと、なかなか落ち着けない

このような様子がある場合、 「怖がりな性格」「神経質」と決めつけるのではなく、 身体の警戒反応が強く出ていないだろうか と考えることがあります。

モロー反射と「身体の警戒反応」

原始反射の中でも、身体の警戒反応を考える際に知られているものの一つが、 モロー反射です。

モロー反射は、突然の刺激や身体の位置の変化などに対して起こる反応です。

原始反射統合の視点では、 刺激に対する身体の反応が強い方について、 モロー反射などの反応パターンも含めて身体全体の状態を見る ことがあります。

原始反射があるから、不安やパニックが起こると断定することはできません。

しかし、「刺激を受けたとき、身体がどのように反応するのか」を考える一つの視点として、 原始反射の状態を確認することがあります。

「落ち着いて」と言われても落ち着けない理由を身体から考える

強い不安や緊張が起きたとき、 周囲はつい、

「大丈夫だよ」
「落ち着いて」
「怖くないよ」

と声をかけたくなります。

もちろん、安心できる声かけはとても大切です。

しかし、すでに身体が強い警戒状態に入っている場合、 言葉だけでは身体の緊張がすぐに変わらない こともあります。

呼吸が速くなる。
肩が上がる。
身体が固まる。
周囲を見る余裕がなくなる。

このような身体の変化が起きているときには、 「どう考えるか」だけではなく、 身体が安心できる感覚や動きを探していく という考え方も大切です。

「なぜ怖いの?」と理由を探すだけではなく、「身体は今、何に反応しているのだろう?」と考えてみる。

それだけでも、ご本人への関わり方が変わることがあります。

次は、パニックや強い不安が起きたときに見られる身体の変化について、 「身体から考える」という視点でもう少し詳しくお伝えします。

パニックや強い不安を「身体から」考えるという選択肢

「突然、強い不安に襲われる」
「人が多い場所に行くと身体が固まる」
「動悸がして、その場から逃げたくなる」
「息苦しさを感じると、さらに不安が強くなる」

パニックや強い不安が起きたとき、 ご本人の身体にはさまざまな変化が現れることがあります。

  • 心拍が速くなる
  • 呼吸が速く、浅くなる
  • 肩や首に強く力が入る
  • 手足が震える
  • 身体が固まり、動きにくくなる
  • 周囲を見る余裕がなくなる
  • その場から逃げたいという感覚が強くなる

このような状態になると、 周囲から「大丈夫」「落ち着いて」と言われても、 すぐには気持ちを切り替えられないことがあります。

それは、本人が話を聞こうとしていないからとは限りません。

身体そのものが強い警戒状態に入っている 可能性があるからです。

不安を感じると身体が緊張し、身体の変化がさらに不安を強くすることがあります

強い不安と身体の反応は、 一方向だけの関係ではありません。

不安を感じる。
呼吸が浅くなる。
心拍が速くなる。
胸の苦しさを感じる。
「何か起こるのではないか」とさらに不安になる。

このように、 不安と身体の反応が互いに影響し合うような状態 になることがあります。

「考えすぎないようにしよう」と思っても、身体の変化が続いていれば、その身体感覚が新たな不安につながることがあります。

だからこそ、強い不安を考えるときには、 心や考え方へのアプローチだけでなく、 呼吸や身体の緊張、感覚への反応にも目を向ける という考え方があります。

「気持ちを変える」前に身体の状態を確認する

私たちは、不安を感じている方に対して、 すぐに「前向きに考えましょう」と伝えることはありません。

まず確認したいのは、 今、その方の身体がどのような状態なのか ということです。

呼吸は浅くなっていないか。
肩や首に力が入り続けていないか。
手を強く握っていないか。
歯を食いしばっていないか。
周囲の音や動きに反応し続けていないか。

ご本人自身が、 身体の緊張に気づいていない場合もあります。

心を無理に変えようとする前に、まず身体が少し安心できる状態を探してみる。

私たちは、この順番が大切な方もいると考えています。

身体を動かすことが負担になる方もいます

自律神経や不安について調べると、 「運動をしましょう」 「散歩をしましょう」 という情報を目にすることがあります。

適度な身体活動が健康にとって大切であることは間違いありません。

しかし、強い不安や感覚への反応がある方にとっては、 運動そのものが大きな刺激になる場合もあります。

いきなり30分歩く。
決められた運動を繰り返す。
「毎日続けなければ」と頑張る。

こうした取り組みが負担となり、 できなかったことでさらに自信を失ってしまうこともあります。

そのため、どれみのびじょんでは、 その方が受け入れやすい刺激や動きから始める ことを大切にしています。

座った状態で身体をゆっくり動かす。
目で物を追ってみる。
身体を小さく揺らしてみる。
呼吸の変化を確認する。

大切なのは、 「どれだけ運動したか」ではなく、「その刺激を身体がどのように受け取ったか」 です。

頑張らせることから始めるのではなく、身体が受け入れられる小さな刺激を探していく。

それが、身体から考える支援の一つの形だと私たちは考えています。

なお、強い動悸や息苦しさ、繰り返すパニック症状などがある場合には、 医療機関での評価や治療が必要なことがあります。

どれみのびじょんで行う支援は、医療機関での診断や治療に代わるものではありません。

そのうえで、身体の緊張や感覚への反応、見る力などを確認し、 身体の側から「負担になっているもの」を一緒に考える ことができる場合があります。

次は、身体の緊張や呼吸の状態を確認しながら行う、 療育整体と自律神経への身体からのアプローチ についてお伝えします。

療育整体で身体の緊張と自律神経の状態を考える

「身体にずっと力が入っている」
「肩や首の緊張が強い」
「呼吸が浅いように感じる」
「横になっていても身体が休まっていない」

引きこもりや睡眠の乱れ、強い不安がある方の身体を見るとき、 私たちは「どこが硬いのか」だけを確認するわけではありません。

身体に触れたとき、どのような反応があるのか。

呼吸はどのように変化するのか。
身体を動かしたときに力が入るのか。
小さな刺激に対して身体が緊張するのか。

こうした身体全体の反応を丁寧に確認していきます。

療育整体は強く揉んだり、無理に身体を動かしたりする整体ではありません

「整体」と聞くと、

強く揉む。
関節を大きく動かす。
身体をボキボキ鳴らす。

このような施術を想像する方もいるかもしれません。

どれみのびじょんで取り入れている療育整体は、 強い刺激を身体に加えることを目的としたものではありません。

優しく触れる。
身体を小さく揺らす。
呼吸や身体の反応を確認する。


その方が受け入れられる刺激を探しながら、身体に関わっていきます。

特に、感覚への反応が強い方の場合、 「良かれと思って触れること」自体が負担になることもあります。

そのため、 触られることが苦手なのか、どの場所なら受け入れやすいのか、どの程度の刺激が心地よいのか といった反応も大切な情報になります。

身体が緊張していることに本人が気づいていない場合もあります

「力を抜いてください」

そう伝えても、 「力は入れていません」 と答える方がいます。

しかし身体を見ると、肩が上がり、手を握り、足を突っ張っている。

このようなことは、決して珍しいことではありません。

長い期間、身体の緊張が続いていると、 力が入っている状態そのものが「いつもの身体」になっている ことがあります。

「リラックスしてください」と言われても、本人自身が“力が抜けた状態”を知らないことがあります。

まずは、自分の身体がどのような状態なのかを知ることも大切です。

呼吸・胸郭・首や肩の状態も確認します

身体が警戒状態にあるとき、呼吸が浅くなりやすい方もいます。

肩を大きく上下させながら呼吸している。
胸の上の方だけが動いている。
息を止めるように身体を動かしている。

こうした呼吸の特徴が見られることがあります。

私たちは、呼吸だけを無理に変えようとするのではなく、 胸郭の動きや首・肩・背中の緊張、身体全体の動き を一緒に確認します。

たとえば、胸や背中が硬く動きにくい状態で、 「大きく深呼吸してください」と繰り返しても、 本人にとっては苦しい運動になってしまうことがあります。

呼吸だけを見るのではなく、呼吸しやすい身体の状態になっているか。

首や肩はどうか。
胸や背中は動いているか。
身体を支えるために必要以上の力を使っていないか。

身体全体を見ることを大切にしています。

目標は「自律神経を無理に整えること」ではありません

最近では、 「自律神経を整える」という言葉をよく目にするようになりました。

しかし、自律神経は私たちが意識して、 スイッチのように直接切り替えられるものではありません。

「副交感神経を働かせよう」
「リラックスしよう」

そう考えれば考えるほど、かえって緊張してしまう方もいます。

だからこそ、私たちは、 自律神経そのものを無理に操作しようとするのではなく、身体が安心しやすい環境や刺激を探していく という考え方を大切にしています。

まずは身体が「少し楽かもしれない」と感じられる時間を増やしていく。

身体の緊張、呼吸、感覚への反応を確認しながら、その方に合った関わり方を一緒に探していきます。

療育整体は、睡眠障害やうつ、パニック障害などを治療する医療行為ではありません。

症状によっては、医療機関での診断や治療が必要です。

そのうえで、 身体の緊張や感覚への反応を確認し、「身体が休みにくい背景」を考える一つの方法 として、療育整体の視点を取り入れています。

次は、なぜ私たちが ビジョントレーニング・感覚統合・原始反射統合・療育整体を一つの視点だけに絞らず組み合わせているのか についてお伝えします。

ビジョントレーニング・感覚統合・原始反射統合・療育整体を組み合わせる理由

ここまで、 自律神経・感覚統合・見る力・原始反射・身体の緊張 についてお伝えしてきました。

もしかすると、

「結局、どこに原因があるの?」
「目が原因なの?」
「自律神経なの?」
「原始反射なの?」

と思われた方もいるかもしれません。

しかし実際の身体は、 一つの原因だけで説明できないことが少なくありません。

目だけを見る。
感覚だけを見る。
心だけを見る。
身体だけを見る。


私たちは、一つの視点だけに決めつけないことを大切にしています。

身体の困りごとは複雑につながっていることがあります

たとえば、人混みに行くと強く疲れてしまう方がいたとします。

目から多くの情報が入っているのかもしれません。

音や人の気配など、複数の感覚を強く受け取っているのかもしれません。

周囲を警戒し続けることで、首や肩、背中に力が入っている可能性もあります。

呼吸が浅くなり、さらに身体の緊張を感じやすくなっていることも考えられます。

そして、身体の違和感を感じることで、 「また具合が悪くなるかもしれない」と不安が強くなる場合もあります。

見ること、感じること、身体の動き、呼吸、そして気持ちは、それぞれ別々に存在しているわけではありません。

お互いに影響し合いながら、その方の「今の状態」を作っている可能性があります。

「見る・感じる・動く・身体を整える」を一緒に考える

どれみのびじょんでは、 大人の方への支援でも、 「見る・感じる・動く・身体を整える」 という視点を大切にしています。

ビジョントレーニング
目の動きや視線移動、目から入る情報と身体の反応を確認します。

感覚統合
視覚・聴覚・触覚・前庭感覚・固有受容覚など、感覚の受け取り方を考えます。

原始反射統合
刺激に対して身体がどのように反応するのか、身体の反応パターンを確認します。

療育整体
身体の緊張や呼吸、姿勢、身体への刺激に対する反応を丁寧に見ていきます。

すべての方に、すべての方法を行うわけではありません。

ビジョントレーニングが負担になる方もいます。

身体に触れられることが苦手な方もいます。

身体を動かすこと自体に強い不安を感じる方もいます。

だからこそ、 「この方法をやれば大丈夫」と最初から決めるのではなく、その方の反応を見ながら支援を組み立てていきます。

看護師と理学療法士、それぞれの視点から身体と生活を見る

どれみのびじょんは、 看護師と理学療法士の夫婦で運営している支援スタジオです。

看護師は、日々の生活や体調、睡眠、服薬状況などを含め、 ご本人の生活全体を確認します。

理学療法士は、姿勢や身体の動き、筋緊張、呼吸、バランスなど、 リハビリテーションの視点から身体を見ていきます。

そして、ビジョントレーニング・感覚統合・原始反射統合・療育整体の考え方を取り入れながら、 身体と生活の両面から「今、何が負担になっているのか」を考えます。

診断名だけを見るのではなく、その方自身の身体と生活を見る。

同じ「引きこもり」「睡眠の乱れ」「強い不安」があっても、身体の状態や困っていることは一人ひとり違います。

最初から「トレーニング」を頑張らなくても大丈夫です

「ビジョントレーニングのスタジオだから、目の運動をしなければいけない」

そのように思われる方もいるかもしれません。

しかし、大人の方への支援では、 最初からトレーニングを行わないこともあります。

まず話を聞く。

椅子に座って身体の状態を見る。

呼吸や身体の緊張を確認する。

可能であれば、少し身体を動かしてみる。

その日の体調や反応によって、 内容を変えることもあります。

「何ができるか」を試す場所ではなく、「どのような状態なら少し安心できるのか」を一緒に探す。

大人の方への支援では、特にこの考え方を大切にしています。

次は、引きこもり支援について、 「外に出ることを最初の目標にしなくてもいい」 という私たちの考え方をお伝えします。

引きこもり支援で「外に出ること」を最初の目標にしなくてもいい

ご家族が引きこもりの状態になると、 周囲の家族は大きな不安を感じると思います。

「このままずっと家から出られなかったらどうしよう」
「昼夜逆転を早く直さなければ」
「人と関われるようになってほしい」
「将来、仕事や社会生活はどうなるのだろう」

ご家族だからこそ、 先のことを考えて焦ってしまうのは自然なことです。

そのため、支援の目標が、 「まず外に出る」「生活リズムを戻す」「人と会う」 になりやすいことがあります。

しかし私たちは、 すべての方にとって「外に出ること」が最初の目標になるとは限らない と考えています。

身体が強い警戒状態にある方にとって、外出は「少し頑張ればできること」ではなく、大量の感覚情報と向き合う大きな課題になっている場合があります。

「外に出られない」という結果だけを見ない

外出できない。

人に会えない。

昼間に起きられない。

このような状態を見ると、 どうしても「できていないこと」に目が向きやすくなります。

しかし、大切なのは、 「なぜ今、それが難しいのだろう?」と考えること です。

  • 外の光や音が強い負担になっていないか
  • 人の動きや視線を強く意識していないか
  • 身体の緊張が一日中続いていないか
  • 夜になっても身体が休息へ切り替わりにくくなっていないか
  • 環境の変化に身体が強く反応していないか
  • 本人自身も説明できない不安を抱えていないか

「外に出られない」という一つの結果の背景に、 複数の負担が重なっていることもあります。

最初の目標は「身体が少し楽に過ごせること」でもいい

支援というと、大きな目標を立てなければいけないように感じるかもしれません。

しかし、私たちは小さな変化も大切にしています。

昨日より少し眠れた。
朝、家族に「おはよう」と言えた。
食事をゆっくり食べられた。
好きなテレビを楽しめた。
身体の力が少し抜ける時間があった。
自分から「今日は少し動いてみようかな」と言えた。

一見すると、 社会復帰や外出とは関係のない変化に見えるかもしれません。

しかし、 身体が安心できる時間が少しずつ増えることは、その方が次の行動を選ぶための土台になる可能性があります。

「外に出さなければ」と考える前に、「今、この人の身体は安心できているだろうか?」と考えてみる。

私たちは、この視点を大切にしています。

本人よりも家族が先に疲れてしまうこともあります

引きこもりや睡眠の乱れが長く続くと、 ご家族も少しずつ疲れていきます。

声をかけた方がいいのか。
そっとしておいた方がいいのか。
病院に連れて行くべきなのか。
もっと厳しく関わるべきなのか。

毎日のように悩み、 「自分の関わり方が間違っているのではないか」 と感じてしまうご家族もいます。

だからこそ、 ご本人だけではなく、ご家族が相談できる場所も必要 だと私たちは考えています。

ご本人がすぐに外出できない場合でも、 まずご家族から生活状況や困っていることをお聞きすることで、 関わり方を整理できる場合があります。

「本人をどう動かすか」だけを考えるのではなく、ご家族も含めて今できることを整理する。

小さな一歩から一緒に考えていくことも、支援の一つだと思っています。

次は、ご家庭でも取り入れやすい、 身体が安心しやすい環境を考える3つの関わり方 をご紹介します。

家族が自宅でできる「身体を安心させる」3つの関わり方

ここまで読んで、

「家族として何かできることはないだろうか?」
「自宅でできる方法を知りたい」

と思われた方もいるかもしれません。

特別な道具を用意したり、 毎日決まったトレーニングを行ったりしなくても、 まずは日常の環境や関わり方を見直すことから始められます。

大切なのは「何かをやらせること」ではなく、その方の身体がどの刺激に負担を感じ、どのような環境なら少し楽に過ごせるのかを観察することです。

① 音・光・人の動きなど「負担になっている刺激」を探してみる

まずは、ご本人がどのような場面で疲れたり、 不安が強くなったりしているのかを観察してみてください。

たとえば、

  • テレビがついている部屋では落ち着かない
  • 家族が複数人で話していると部屋を離れる
  • カーテンを開けるとまぶしがる
  • 掃除機やドライヤーの音を嫌がる
  • 人が後ろを通ると振り返る
  • 突然声をかけると強く驚く

一つひとつは小さな反応に見えるかもしれません。

しかし、こうした反応を記録していくと、 「この時間帯は疲れやすい」「人が多いと緊張する」「突然の音に反応しやすい」 といった特徴が見えてくることがあります。

すべての刺激をなくす必要はありません。

まずは、 何が負担になっている可能性があるのかを知ること から始めてみてください。

② 無理に目を合わせたり、会話を続けたりしない

ご本人の様子が心配になると、 ご家族はどうしても話を聞きたくなると思います。

「どうしたの?」
「何が不安なの?」
「これからどうしたい?」

何とか気持ちを理解したいという思いから、 たくさん質問してしまうこともあるかもしれません。

しかし、人の顔を見ることや会話そのものに強い負担を感じている方の場合、 質問に答えること自体が大きなエネルギーを必要とする ことがあります。

目を合わせて話さなくても大丈夫です。

横に座る。
同じテレビを見る。
飲み物を置いておく。
短い言葉で声をかける。

「会話を成立させること」だけがコミュニケーションではありません。

また、一度に複数の質問をするよりも、 短く、分かりやすい言葉で伝える 方が受け取りやすい場合があります。

たとえば、

「どうしたの?何かあった?どこか痛い?病院に行く?」

と続けて聞くのではなく、

「今、身体はつらい?」

と一つだけ聞いて、返事を待つ。

答えるまでの時間を待つことも、大切な関わりの一つです。

③ 本人が心地よいと感じる「小さな身体への刺激」を探す

身体が緊張しているからといって、 すぐにマッサージやストレッチをする必要はありません。

感覚への反応が強い方では、 突然身体に触れられること自体が大きな負担 になる場合があります。

まずは、ご本人がどのような感覚を心地よいと感じるのかを確認してみてください。

  • クッションを抱える
  • 毛布に包まれる
  • 椅子やソファに身体を預ける
  • ゆっくり身体を揺らす
  • 好きな音楽を静かな音量で聴く
  • 本人が心地よいと感じる姿勢で休む

人によって、心地よい刺激は違います。

身体を揺らすと落ち着く方もいれば、 揺れることが苦手な方もいます。

毛布に包まれることを好む方もいれば、 身体に何かが触れることを嫌がる方もいます。

「自律神経に良いからやる」のではなく、「この人の身体は、この刺激をどう感じているのだろう?」と観察してみてください。

本人の表情、呼吸、身体の力の入り方などが、大切なヒントになります。

できたことより「身体の反応」を見てみてください

家庭で何か取り組むと、

「今日はできた」
「今日はできなかった」

という結果に目が向きやすくなります。

しかし、私たちが大切にしているのは、 その活動をしたときに身体がどのように反応したのか ということです。

呼吸がゆっくりになった。
肩の力が少し抜けた。
表情が柔らかくなった。
自分からもう一度やりたいと言った。

こうした小さな変化も、 身体の状態を知る大切な情報になります。

家庭で大切なのは「正しいトレーニングをすること」ではありません。

ご本人が少し安心して過ごせる環境や関わり方を、一緒に探していくことから始めてみてください。

次は、 知的障害や発達障害のある大人の方が「つらさ」を言葉で説明することの難しさ についてお伝えします。

知的障害や発達障害のある大人は「つらさ」を言葉で説明できないことがあります

「最近、以前と様子が違う」
「急に眠れなくなった」
「外に出なくなった」
「身体の動きまで変わってきた」

知的障害や発達障害のある大人の方を支えるご家族から、 このような変化について相談を受けることがあります。

ご本人に、 「何かつらいことがある?」
「どこか具合が悪い?」
と聞いても、はっきりとした答えが返ってこないこともあります。

しかし、 「説明できないこと」と「何も感じていないこと」は同じではありません。

自分の身体や気持ちに起きている変化を、言葉として整理して相手に伝えることが難しい方もいます。

そのような場合、つらさが「言葉」ではなく、身体や生活の変化として現れることがあります。

環境の変化は、周囲が思っている以上に大きな負担になることがあります

私たちの生活には、さまざまな環境の変化があります。

  • 住む場所が変わる
  • 生活する部屋が変わる
  • 一緒に過ごす人が変わる
  • 支援する職員が変わる
  • 一日の予定や生活リズムが変わる
  • 慣れていたルールや習慣が変わる

周囲から見ると、 「もう時間が経ったから慣れたはず」 と思うこともあるかもしれません。

しかし、環境の変化への反応は一人ひとり違います。

特に、予測できる環境や決まった生活リズムによって安心して過ごしてきた方にとっては、 小さな変化がいくつも重なること自体が、大きな負担になる場合があります。

「言葉」ではなく身体や生活の変化として現れることも

ご本人が、 「環境が変わって不安です」
「毎日、身体が緊張しています」
「音や人の気配に疲れています」

と具体的に説明できるとは限りません。

その代わりに、 次のような変化が見られることがあります。

  • 寝つきが悪くなる、夜中に目が覚める
  • 昼夜逆転する
  • 食事量が変わる
  • 表情が少なくなる
  • 好きだった活動をしなくなる
  • 人との関わりを避けるようになる
  • 身体の緊張が強くなる
  • 歩き方や姿勢が変わる
  • 今までなかった行動が増える

もちろん、このような変化には、 身体の病気や薬の影響、精神的な不調などが関係している可能性もあります。

特に、 急に歩けなくなった、意識状態が変わった、食事や水分が取れない、急激に状態が悪化した といった場合には、まず医療機関への相談が必要です。

そのうえで、医学的な評価だけでは説明しきれない変化が続く場合、 感覚や身体の緊張、環境との関係を整理してみる という視点もあります。

「何も言わないから大丈夫」とは限りません。

睡眠、食事、表情、姿勢、歩き方、活動量。
日常生活の小さな変化が、ご本人の状態を知る大切なサインになることがあります。

以前のその人と比べることが大切です

身体や生活の状態を見るとき、 他の人と比べる必要はありません。

「同じ年齢の人はもっと外出している」
「他の利用者さんはできている」

そのような比較ではなく、 「以前のその方と比べて何が変わったのか」 を確認することが大切です。

以前はよく笑っていた。
毎朝同じ時間に起きていた。
好きな音楽を聴いていた。
自分から外に出ていた。

それが、いつ頃から変わったのか。

その前後に、 環境や生活、人間関係、体調などの変化はなかったのか。

「困った行動」を見るだけではなく、「その人に何が起きているのだろう?」と考える。

看護とリハビリテーションの視点を持ちながら、ご本人の身体と生活の変化を丁寧に見ていくことを大切にしています。

次は、 どのような大人の方やご家族からご相談いただけるのか について、具体的にご紹介します。

こんな大人の方・ご家族からご相談いただけます

ここまで読んで、

「自分も相談していいのだろうか?」
「家族のことでも相談できるの?」
「診断がなくても大丈夫?」

と迷われている方もいるかもしれません。

どれみのびじょんでは、 診断名だけで支援の対象を決めるのではなく、現在どのようなことに困っているのか を大切にしています。

「どこに相談したらいいのか分からない」

そのような段階でも、まず現在の生活状況や身体の様子についてお聞かせください。

このようなことでお困りではありませんか?

  • 長期間、自宅に引きこもっている
  • 外出することに強い不安がある
  • 人と会うことや人の視線が怖い
  • 人混みや買い物に行くと強く疲れる
  • 昼夜逆転や睡眠の乱れが続いている
  • 突然、強い不安やパニックのような状態になる
  • 音や光、人の動きなどに強く反応する
  • 身体の緊張が強く、なかなか力が抜けない
  • 環境が変わってから生活や身体の状態が変化した
  • 知的障害や発達障害があり、自分のつらさを説明することが難しい
  • 原因がはっきりしない身体の不調が続いている
  • 家族としてどのように関わればよいのか分からない

すべてに当てはまる必要はありません。

また、 知的障害や発達障害の診断がある方だけを対象としているわけではありません。

「身体がずっと緊張しているように見える」
「以前と様子が違う」
「病院以外の視点からも身体を見てほしい」

そのようなご相談についても、 現在の状況をお聞きしたうえで、 どのような関わりが考えられるのかを一緒に整理していきます。

ご本人がうまく話せなくても大丈夫です

初めての場所で、 自分の困っていることを詳しく説明するのは簡単ではありません。

特に、強い不安がある方や、 知的障害・発達障害のある方の場合、 質問されること自体が負担になることもあります。

そのため、 ご本人から無理にたくさんの話を聞き出すことはしません。

必要に応じて、ご家族からこれまでの生活状況や身体の変化についてお聞きします。

また、ご本人の表情や姿勢、呼吸、身体の動き、 刺激に対する反応なども確認していきます。

話すことが苦手でも、すぐにトレーニングができなくても大丈夫です。

まずは、その方がどのような状態なのかを知ることから始めます。

ご家族からのご相談も大切にしています

ご本人だけでなく、 ご家族が長い期間悩み続けているケースもあります。

「何度声をかけても外に出ない」
「病院を勧めても行きたがらない」
「どこまで手伝えばいいのか分からない」
「このまま見守っていていいのか不安」

ご家族だけで答えを出そうとすると、 関わる側も疲れてしまうことがあります。

どれみのびじょんでは、 ご本人の身体を見ることだけでなく、ご家族と一緒に現在の状況を整理すること も大切にしています。

「本人をどう変えるか」ではなく、「今、本人と家族に何が必要なのか」を一緒に考える。

そのための相談から始めることもできます。

医療機関での診断や治療に代わる支援ではありません

どれみのびじょんで行うビジョントレーニング、感覚統合、原始反射統合、療育整体は、 医療機関での診断や治療に代わるものではありません。

うつ病、パニック障害、睡眠障害などの診断や治療、 薬の調整については医療機関への相談が必要です。

また、急激な身体状態の変化や歩行困難、強い息苦しさ、意識状態の変化などがある場合には、 まず医療機関へご相談ください。

そのうえで、 見る力・感覚の受け取り方・身体の緊張・姿勢・動き・生活状況など、身体と生活の視点から状態を整理する ことが、支援のヒントになる場合があります。

次は、 横浜市鶴見区「どれみのびじょん」で行っている大人向けサポート についてご紹介します。

横浜市鶴見区で大人のビジョントレーニング・療育整体を行っています

どれみのびじょんは、 横浜市鶴見区にあるビジョントレーニング・感覚統合・原始反射統合・療育整体を取り入れた支援スタジオ です。

子どもの発達支援だけでなく、 大人の方の身体や感覚に関するご相談にも対応しています。

最近では、

「長く引きこもっている家族のことで相談したい」
「睡眠の乱れや昼夜逆転が続いている」
「人と会うことに強い不安がある」
「環境が変わってから身体や生活の状態が変わった」
「知的障害のある家族の身体を別の視点から見てほしい」

といった、大人の方やご家族からのお問い合わせをいただくこともあります。

「どこに相談したらいいのか分からない」

そのようなご相談をきっかけに、私たち自身も、大人の方の身体や感覚に目を向けた支援の必要性を改めて感じています。

最初からビジョントレーニングを行うとは限りません

「ビジョントレーニングのスタジオだから、目の運動をするのですか?」

そのように思われるかもしれません。

しかし、大人の方へのサポートでは、 最初から決められたトレーニングを行うわけではありません。

まずは、これまでの生活状況や現在困っていることをお聞きします。

そして、

  • 姿勢や身体の動き
  • 身体の緊張や力の入り方
  • 呼吸の様子
  • 目を動かしたときの身体の反応
  • 音や光、触れられることへの反応
  • 身体を動かしたときの変化
  • ご本人が安心しやすい刺激や環境

などを、その方の状態に合わせて確認していきます。

身体に触れることが負担であれば、無理に触れることはしません。

目を動かすことが負担であれば、無理にビジョントレーニングを続けることもしません。

その日の体調やご本人の反応を見ながら、 「今、この方にできることは何だろう?」 と一緒に考えていきます。

看護師と理学療法士の夫婦だからこそできる身体と生活へのサポート

どれみのびじょんは、 看護師と理学療法士の夫婦で運営しています。

睡眠や日々の体調、生活状況などを見る看護の視点。

姿勢や動き、筋緊張、呼吸、身体機能などを見るリハビリテーションの視点。

さらに、ビジョントレーニング・感覚統合・原始反射統合・療育整体の考え方を取り入れながら、 一つの方法だけに当てはめず、その方の身体と生活を見ていくこと を大切にしています。

「引きこもりだから」
「知的障害があるから」
「不安が強いから」


診断名や現在の状態だけで、その方を決めつけることはしません。

今までどのように生活してきたのか。
いつ頃から変化があったのか。
今、身体にはどのような反応があるのか。

一人ひとりの状態を確認しながら、一緒に考えていきます。

「身体から見てもらう」という選択肢があってもいい

引きこもり。

睡眠の乱れ。

強い不安。

人と会うことへの恐怖。

パニックのような身体反応。

こうした困りごとは、 心や精神面から語られることが多いと思います。

もちろん、必要に応じて医療機関や専門機関につながることはとても大切です。

その一方で、

見ることに疲れていないだろうか。
感覚情報を受け取りすぎていないだろうか。
身体はずっと緊張していないだろうか。
身体が安心できる時間はあるだろうか。

このように、 身体や感覚から状態を見てみるという選択肢 があってもいいのではないかと、私たちは考えています。

すぐに大きく変わることを目標にはしていません。

まずは身体の状態を知ること。

そして、 その方にとって「少し楽に過ごせる時間」を一緒に探すこと。

そこから始めていきます。

大人の身体や感覚について
一度相談してみませんか?

「本人を連れて行けるか分からない」
「どのような支援が合うのか分からない」
「そもそも相談の対象になるのか知りたい」

そのような場合も、まずは現在の状況をお聞かせください。

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※どれみのびじょんで行うビジョントレーニング、感覚統合、原始反射統合、療育整体は、医療機関での診断や治療に代わるものではありません。症状や身体状態によっては、医療機関や専門機関への相談をおすすめする場合があります。

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