【決定版】ビジョントレーニングと感覚統合、そして原始反射の深い関係について理学療法士が詳しく解説します

こんにちは!
横浜市鶴見区にあります「子育てのみかた どれみのびじょん」を夫婦で運営しております理学療法士の石川隆志です。

今回は、【ビジョントレーニングと感覚統合、そして原始反射】の深い関係について、小学生のお子さんをお持ちの保護者の皆さま向けにわかりやすく、そして専門的に掘り下げてご紹介していきます。

お子さんの発達にとってとても大切な内容ですので、ぜひ最後までご覧ください!


1. 感覚統合とは何か?

まずは、感覚統合についておさらいしましょう。

感覚統合とは、
五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)+体の内部感覚(前庭感覚・固有感覚)を脳が整理・統合して、適切な行動を生み出す力
のことを指します。

私たちの脳は、膨大な感覚情報を受け取り、無意識のうちに交通整理を行っています。
この感覚の整理がうまくいっていからこそ、スムーズな行動ができるのです。

2. 感覚統合の3大基礎感覚

感覚統合の土台を成すのが以下の3つです。

① 前庭感覚(バランス感覚)

  • 頭の位置や動きを感じ取る感覚
  • 平衡感覚とも呼ばれ、姿勢制御や目の動きにも関与

② 固有感覚(体の感覚)

  • 筋肉や関節からの情報を脳に伝え、体の位置や動きを把握する感覚
  • 力加減や姿勢の調整に重要

③ 触覚

  • 皮膚を通して感じる感覚
  • 防御反応や対象物の認識に欠かせない

これらの感覚が正しく統合されることで、「見る」「聞く」「動く」「集中する」といった活動がスムーズに行えるのです。

3. 感覚統合の発達がうまくいかないとどうなる?

感覚統合が未熟な場合、こんな困りごとが現れることがあります。

  • 落ち着きがなく集中できない
  • 動きがぎこちない、転びやすい
  • 音や光に敏感すぎる、または鈍感すぎる
  • 文字が枠からはみ出す、板書が苦手
  • 細かい作業(お箸、ハサミ)が苦手
  • ボールキャッチが苦手、体育が嫌い

これらは、単なる性格の問題ではありません。
感覚を適切に統合できていないことが原因になっているケースが多いのです。

4. ビジョントレーニングと感覚統合の深い関係

ビジョントレーニングとは、
目を効果的に使うためのトレーニングです。

しかし、目の動きや視覚情報処理は、単独では機能しません。
その土台にあるのが、感覚統合です。

たとえば──

  • 前庭感覚が不安定だと、視線が安定せず目の動きがぎこちなくなる
  • 固有感覚が弱いと、姿勢保持ができず視線をコントロールしにくくなる
  • 触覚過敏があると、わずかな刺激に気を取られ集中できない

つまり、
「体と感覚の土台」が整ってこそ、「目」の力も最大限に引き出されるのです。

5. 原始反射とは何か?

ここで、さらに深く理解するために重要なのが、原始反射の存在です。

原始反射とは、
生まれたばかりの赤ちゃんが持っている本能的な反応のこと。
(例:モロー反射、手掌把握反射、非対称性緊張性頸反射(ATNR)など)

本来、原始反射は発達の過程で自然に消失していきます。
しかし、何らかの理由で残存してしまうと──

  • 体の動きがぎこちない
  • 姿勢保持が難しい
  • 視線の切り替えが苦手
  • 書く・読む動作に支障が出る

といった問題が起こりやすくなるのです。

6. 感覚統合・原始反射統合とビジョントレーニングのトータルサポート

まとめると、
ビジョントレーニングだけでは不十分な場合があるのです。

  • 感覚統合を整える
  • 必要なら原始反射の統合も支援する
  • そのうえでビジョントレーニングを行う

この3本柱でアプローチすることで、
本当に効果的な支援が可能になります。

「どれみのびじょん」では、これらすべてを包括的にサポートしています!

7. 具体例で見る支援の成果

【ケース1】落ち着きがなかった小2男子

課題

  • じっと座っていられない
  • 板書が苦手

支援内容

  • 原始反射統合トレーニング(ATNR統合エクササイズ)
  • 前庭感覚トレーニング(バランスボール、平均台)
  • ビジョントレーニング(視線ジャンプ練習)

結果

  • 姿勢保持が安定
  • 板書のスピードが上がり、集中力も向上!

【ケース2】手先が不器用な小3女子

課題

  • ハサミ、書字が苦手
  • 手元を見ながら動作できない

支援内容

  • 固有感覚強化遊び(お手玉、ビーズ通し)
  • 原始反射チェックと統合支援
  • ビジョントレーニング(目と手の協応強化)

結果

  • 字がきれいに書けるようになり、工作も好きに!

8. 日常生活でできる簡単トレーニング

【おすすめ家庭トレーニング】

  • 羽キャッチ遊び
  • テープ平均台渡り
  • ジャンプタッチゲーム
  • ボールを使った視線ジャンプ練習
  • 左右交互タッチリズム運動

毎日5〜10分でOK!「楽しく続ける」ことが最大のコツです!

9. どれみのびじょんの強み

「どれみのびじょん」は、
理学療法士と看護師の夫婦チームで、心と身体の両方を支える支援を行っています。

  • 感覚統合
  • 原始反射統合
  • ビジョントレーニング
  • 療育整体
  • 心のケア

すべての視点から、お子さんに寄り添ったオーダーメイドのサポートを提供しています。

「苦手」を責めず、
「できた!」を一緒に喜びながら、
子どもたちの未来を広げるお手伝いをしています。

まとめ

ビジョントレーニング、感覚統合、そして原始反射統合。
この3つは切っても切り離せない、発達の大切な柱です。

どれか一つだけを支援するのではなく、
総合的にサポートすることが本当に大事です。

お子さんの「ちょっと気になるな」というサイン、
ぜひ大切にしてあげてください。

どれみのびじょんでは、いつでもご相談をお待ちしています!

どれみのびじょんでは子供達の個性や状態に合わせて適切なプログラムを立案します。

 どれみのびじょんではお子さんの状態に合わせて視覚機能の向上や感覚統合や原始反射統合や療育整体などを包括的にアプローチすることでより効果的な効果を得ることができます。

 子供達が楽しく、意欲的にレッスンをすることが脳の活性化につながります。
それがお子様の大きな成長につながっていきます。どれみのびじょんは楽しみながらレッスンを行えることを大切にしています。

 

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 現在どれみのびじょんでは体験レッスン受付中です。
 様々な活動や意味のある遊びを通じて子供たちの発達を促していくどれみのびじょんをぜひ体験してみてください!
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IshikawaTakashi
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