はじめに:療育や発達支援ってどう選べばいいの?
「療育って、どこに相談したらいいの?」
「支援の種類が多すぎて、どう選んでいいかわからない」
「うちの子に本当に合う支援ってなんだろう…」
横浜市鶴見区でも、発達支援や療育の選択肢が増える中、
保護者の方からこうした声をよくお聞きします。
実は、「発達のつまずき」にアプローチするには、その子の“発達の土台”に合った方法を選ぶことが大切です。
そこで今回は、理学療法士の立場から、
ビジョントレーニング・感覚統合・原始反射統合・療育整体という視点を通して、
「どんな子に、どんな支援が必要か?」をやさしく解説していきます。

理学療法士の視点から見る「子どもの発達」とは
理学療法士は、運動発達や身体の使い方だけでなく、
感覚・姿勢・視覚・反射など“発達の土台”を支える専門家です。
子どもたちが「学ぶ・遊ぶ・生活する」ためには、次のような力が必要になります。
- 体を安定して使う力(バランス・体幹)
- 感覚を整理して落ち着く力(感覚統合)
- 目で見て情報を取り入れる力(視覚機能)
- 無意識の動きをコントロールする力(原始反射の統合)
これらはすべて、脳幹を中心とした神経系の成熟とつながっており、
発達がうまく進んでいないと、日常生活でさまざまな困りごとが出てきます。
発達のつまずきにアプローチできる3つの視点
ビジョントレーニングとは?
視力ではなく、「目を動かす力」「見たものを理解する力」「見た情報を記憶・活用する力」などを育てるトレーニングです。
こんなお子さんに:
- 板書が遅い、写し間違いが多い
- 本を読むとすぐ疲れる
- 読み飛ばし・書き間違いが多い
- 運動が苦手(ボールキャッチができないなど)
見る力が育つと、学習や運動の苦手さが軽減され、自信を持って行動できるようになります。
感覚統合とは?
五感+身体感覚を脳で統合し、適切な行動に結びつける力を育てるアプローチです。
こんなお子さんに:
- 触覚・音・光に敏感(または鈍感)
- 落ち着きがない、常に動き回る
- 姿勢が崩れやすい、座っていられない
- 力加減が難しく、物を壊しやすい
感覚をうまく処理できるようになることで、安心して生活に集中できるようになります。
原始反射統合と脳幹へのアプローチ
赤ちゃんの時期に現れる「原始反射」が成長とともに自然に消える(統合される)はずが、
うまく統合されていないと、「無意識の動き」が子どもの日常動作に影響を与えてしまいます。
これらの反射は、脳幹の発達と密接に関係しているため、原始反射統合トレーニングは脳幹を鍛える支援にもなります。
こんなお子さんに:
- 驚きやすく、感情の切り替えが苦手
- 姿勢が保てない/すぐにグニャっとなる
- 集中力が続かない
- 視線が合わない/手先が不器用
原始反射が整うと、身体や感情が安定し、自分の力で落ち着ける子へと変わっていきます。

どんなお子さんに合っているの?
「言葉は出るけれど、指示が通らない」
「特定の刺激に過剰反応する」
「姿勢・集中・切り替えが苦手」
「診断はないけれど、発達に不安がある」
こうした“グレーゾーン”と言われる子どもたちにも、
ビジョントレーニング・感覚統合・原始反射統合のアプローチは非常に有効です。
どれみのびじょんでは、お子さん一人ひとりの状態をしっかり評価した上で、
「どこに、どんな“つまずき”があるのか?」を把握し、それに合わせたサポートを提供しています。
実際の支援事例:お子さんとご家庭の変化
小1 男児:落ち着きがなく、学習に集中できなかった
- 原始反射(TLR/モロー)が残存し、体の不安定さが見られた
→ 丸太ごっこ・ワニ歩きなどの遊びを通して、3ヶ月で姿勢が安定
→ 座って話を聞く時間がぐっと伸び、家庭でも笑顔が増えた
小2 女児:音に敏感で、集団行動に不安があった
- 聴覚過敏と触覚の過敏性が見られたため、感覚統合遊びを中心に支援
→ トンネル遊び・スライム遊びなどで感覚の受け入れ力がUP
→ 音楽の時間に「耳をふさがなくてもいられた!」と本人も喜ぶように

療育の選び方で迷ったときのヒント
- お子さんの“今”をよく観察してみる
→ どんな場面で困っているのか?どうしてそうなるのか? - 支援の“方向性”を知る
→ 「見る力」「感じる力」「動く力」…何が土台として弱いのか? - 専門職との連携がある支援先を選ぶ
→ 理学療法士・作業療法士など、身体と発達に詳しい視点があると安心 - 子どもが“楽しんで参加できる”かどうかも重要なポイント
→ 遊びを通じた支援は、無理なく力が伸びやすいです
まとめ:まずは“今のお子さんに必要なこと”を知ることから
発達支援や療育は、特別なことではありません。
お子さんが「その子らしく育っていく」ために、今できることを一緒に探していくことです。
ビジョントレーニング・感覚統合・原始反射統合のアプローチは、
見えにくい困難さにアプローチできる“選択肢のひとつ”です。
どれみのびじょんでは、横浜市鶴見区という地域に根ざしながら、
理学療法士と看護師の夫婦が、お子さんと保護者に寄り添った支援を行っています。
「少し気になる…」と思った今が、支援のはじめ時かもしれません。
お気軽にご相談くださいね。
どれみのびじょん|横浜市鶴見区
発達支援・ビジョントレーニング・感覚統合・原始反射統合の専門スタジオ
お子さんの“できる力”を遊びの中で楽しく育てます

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