親子で楽しくできるビジョントレーニング3選
遊びながら発達支援の方法を理学療法士が紹介します
こんにちは!
「子育てのみかた どれみのびじょん」理学療法士の石川隆志です。
「ビジョントレーニングって、難しそう…」
「家でもやってみたいけど、どうやればいいの?」
そんなお声をよくいただきます。
実はビジョントレーニングは、遊び感覚で楽しく取り組むことで
子どもたちの「見る力」をぐんぐん育てることができるんです!

1. 「見る力」ってなに?
「見る」とは、単に目が見えているだけではありません。
- 必要なものに目を向ける「注視」
- 目で追いかける「追視」
- 離れたものと手元を行き来する「ジャンプ目線(跳躍性眼球運動)」
- 形や配置を理解する「視空間認知」
- 覚えた形を再現する「視覚記憶」
このように、「見る力=視覚機能」はいくつもの力が協力して働いています。
見る力が弱いとどうなる?
- 黒板の字を写すのが遅い
- 行を読み飛ばす・同じ行を繰り返す
- 書いた字がバラバラ・漢字が覚えられない
- 集中力が続かない
など、学習や生活の中でたくさんの「困った」に繋がることもあります。
2. 家庭でもできる!親子ビジョントレーニングのすすめ
おうちでは、特別な道具や教材がなくても、
遊びながらビジョントレーニングができる方法がたくさんあります!

3. 親子で楽しくできるビジョントレーニング3選!
①「ジャンプ目線キャッチボール」
やり方:
- 親子でキャッチボールをする
- 投げる前に「りんご!」「バナナ!」などと声をかけ、目で相手を見てからキャッチ!
ねらい:
- 跳躍性眼球運動(視線を素早く移す力)
- 集中力と視覚的注意力の強化
- 見てから動く反応力もアップ!
②「ぬいぐるみ追視レース」
やり方:
- 親がぬいぐるみを左右・上下にゆっくり動かす
- 子どもは頭を動かさずに目だけで追いかける!
ねらい:
- 追視力(スムーズに目で追う力)の育成
- 読み飛ばし・視線のズレの改善にも
③「おうち探偵ゲーム」
やり方:
- 「赤い丸いものを探せ!」「台所にある青いものは?」など、探しものクイズを出す
- 見つけたら「はいっ!」と元気に報告!
ねらい:
- 視空間認知(形・色・位置を把握する力)
- 注意の持続と記憶力にも効果あり
4. 実際の支援事例
小1女児:「“見ること”が楽しくなってきた!」
Before:
- 黒板の文字を写すのが遅い
- 読み飛ばしが多く、本を読むのが苦手
支援内容:
- 親子で追視ゲームと探偵クイズを実施
- 自宅で「目を使って遊ぶ」時間を日常に取り入れる
- 成功体験を重ねて、集中力にも変化が
After(1ヶ月後):
- 本を読むときに「前より目が疲れなくなった」
- 視線が安定し、読み飛ばしも減少!
保護者の声:
「“見えにくさ”が原因だったなんて…もっと早く知りたかったです。遊びで変わるって、本当にすごい!」

5. まとめ
「ビジョントレーニング」は、
特別な訓練ではなく、「遊び」として取り入れることで、
お子さんの“見る力”を自然に伸ばすことができます。
- ジャンプ目線
- 追視力
- 視空間認知
これらの力を、親子で笑顔になりながら育てていきましょう!
どれみのびじょんの支援スタイル
私たちは、
- ビジョントレーニング・感覚統合・原始反射の観点から
- お子さん一人ひとりの「見る力」の課題に合わせた支援を行っています。
ご家庭でも無理なく続けられる方法を、
“遊び”としてお伝えするのが私たちのスタイルです。
次回予告!
次回は、
【忘れ物が多い子必見!視覚で身につける記憶力アップ術】
をお届けします!

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