【夏休み明けの保護者必見!】不登校や登校しぶりを解決するビジョントレーニングや感覚統合を理学療法士が解説
【横浜市鶴見区】はじめに:夏休み明け、こんなお悩みありませんか?
夏休みが終わる頃になると、保護者の方からこんなご相談をいただくことが増えます。
- 「学校が始まると聞いただけで泣き出してしまう」
- 「朝の準備で時間がかかりすぎる、ぐずぐずする」
- 「お腹が痛い、頭が痛いと毎朝訴える」
- 「一学期は元気に通えていたのに…」
実はこれ、“夏休み明け特有の登校しぶり”で、多くのお子さんに見られる現象です。
ただし、「ただのわがまま」や「怠け」とは違います。
その背景には、感覚の過敏さや“見る力”のアンバランス、脳の働きの調整機能の弱さが隠れていることが少なくありません。
今回は、理学療法士の視点から、登校しぶりや不登校の背後にある「感覚の土台」に注目し、
家庭でできるサポート方法まで詳しく解説していきます。

よくある悩みとその裏にある原因とは?
💬 よく聞く保護者の声
- 「朝になると急に体調不良を訴える」
- 「学校という言葉を聞くだけで固まってしまう」
- 「友だちや先生との関係は問題ないはずなのに…」
このような場合、「心の問題」に見えて、実は“体の問題”が原因になっているケースも多いのです。
🧠 背景にある主な原因
- 感覚の過敏(音・光・におい・触覚)
- 視覚機能のアンバランス(黒板が見づらい、視線が安定しない)
- 原始反射の残存(不安や緊張が抜けにくい)
- 脳幹の働きの未成熟(環境変化に弱い)
視覚機能・感覚統合・原始反射の関係
🔵 視覚機能の未発達がもたらす影響
- 黒板が見えにくい(ピント調節や視線移動が苦手)
- 板書が遅れる(目と手の協調が未熟)
- 周囲が気になり集中できない(視覚の選択ができない)
これらが学校生活の中で「できない」「疲れる」「行きたくない」に直結します。
🔴 感覚統合の視点から
- 聴覚過敏 → チャイムや声が苦痛
- 触覚過敏 → 制服やランドセルの違和感
- 前庭覚・固有受容覚の未熟 → 姿勢が安定せず座っているのがつらい
つまり、学校環境そのものが「居心地の悪い空間」になってしまっているのです。
🟢 原始反射が統合されていないと…
- 恐怖麻痺反射 → 不安・緊張が強く、環境の変化に過剰に反応
- 非対称性緊張性頸反射(ATNR) → 書く姿勢が崩れやすい
- 緊張性迷路反射(TLR) → 姿勢が崩れやすく、集中が続かない
原始反射の残存は、日常生活だけでなく、登校そのものへの抵抗感にも影響するのです。

【事例紹介】どれみのびじょんでの支援例
🎒小学2年生・Bくんの場合
お悩み:夏休み明けから朝の不調が続き、登校できない日が増加
見立て:
- 感覚過敏(聴覚・触覚)
- 眼球運動の不安定さ
- 原始反射(恐怖麻痺・TLR)の残存
支援内容:
- ビジョントレーニング(追視、跳躍性眼球運動など)
- 感覚統合遊び(クマ歩き、おにぎりごろごろ)
- 脳幹刺激を意識した全身運動(トンネルくぐり、ワニ歩きなど)
結果:
2〜3週間で「行きたくない」と言う頻度が減り、
1ヶ月後には朝の準備がスムーズになり、自分から登校できるように!
自宅でできるサポート法
✅ 1. 感覚を整える朝のルーティン
- 起床後に深呼吸+ハグ
- 足裏マッサージやブラッシング
- バランスボードや体幹を使った遊び(10分)
✅ 2. 視覚を安定させるトレーニング
- 指先を見て動かす「追視運動」
- ペンを左右に動かして目で追う
- 鏡の前で目の動きを確認(左右、上下、斜め)
✅ 3. 前庭刺激で“やる気スイッチ”をオン!
- 縄跳び・トランポリン(5分でOK)
- クマ歩き→ジャンプ→手を挙げてバンザイ
- ゆらゆらスイング(ブランコやハンモックでも◎)

家庭で見てほしいチェックポイント
- 学校の話になると表情がこわばる
- 毎朝、身体の不調を訴える(頭痛・腹痛など)
- 宿題や準備に極端に時間がかかる
- 外では普通に振る舞っていても、家で情緒が爆発する
これらのサインは、“行きたくない”の裏にあるSOSかもしれません。
理学療法士としてのまとめとメッセージ
夏休み明けの登校しぶりは、
「生活リズムの乱れ」だけでなく、感覚や視覚の未発達、脳の調整力の未成熟が原因となっていることも多くあります。
「無理やり行かせる」よりも、
「体と感覚を整えて“行ける自分”にしていく」ことが、再び元気に学校へ向かうための第一歩です。
どれみのびじょんでは、
お子さんの「行きたくない」の声を体の視点から見直し、アセスメント・トレーニング・家庭支援まで一貫してサポートしています。
「うちの子、もしかして…」と感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。
この記事は、横浜市鶴見区の発達支援スタジオ「どれみのびじょん」の理学療法士・石川隆志が執筆しました。

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