【横浜市鶴見区】注意機能の視点からの発達支援 ビジョントレーニングや感覚統合で集中力がアップする
注意機能を適切に用いることで学校の勉強やスポーツでの成績もあがる?!
今回は注意機能の視点からの発達支援ということでお話しさせていただきます。
注意機能が円滑に機能することと学校の成績やスポーツでの好成績の関連性は密接です。以下にその関連性をいくつか説明します
1.集中力と学習成績
集中力が高いと、授業や勉強に集中して取り組むことができます。注意を持続させることで、教材により深く没頭し、情報を効率的に吸収できます。その結果、テストや評価での成績が向上する可能性が高まります。
2.情報の処理能力と学業成績
注意機能が高いと、情報の処理能力も向上します。これは、授業やテキストで与えられた情報を理解し、適切に記憶し、必要な場面でそれを応用する能力です。情報処理能力が高いと、学習成績が向上する傾向があります。
3.計画性と時間管理
注意力が高いと、計画を立てる能力や時間を管理する能力が向上します。これは、宿題やプロジェクトの期日を守り、効果的な学習スケジュールを確立するのに役立ちます。適切な計画と時間管理は、学業成績を向上させるために重要です。
4.運動競技と注意力
スポーツでは、注意力が高いことがパフォーマンス向上に重要です。競技中の状況把握や反応速度、チームメートとの連携など、さまざまな要素が関係します。注意力が高いと、これらの要素をより効果的に制御し、競技での優れた成績を収めることができます。
5.ストレス管理
注意力が高いと、ストレスを管理し、プレッシャーの中でクールな頭を保つことができます。学校やスポーツでの成績向上には、ストレスやプレッシャーに対処する能力も重要です。
注意力が高いと、学習や競技において必要なスキルや能力をより効果的に発揮することができます。そのため、学校の成績やスポーツでのパフォーマンス向上には、良好な注意機能が不可欠です。
・4つの注意機能
注意機能とはいくつかの同時に現れるものや思考の中から、必要なものや事に意識を向ける心の働きです。注意機能には4つの種類があります。
①持続的注意
一つのことに注意を向けてそれを持続させること。
持続的注意が高いタイプは一つのことに熱中できる反面、切り替えが困難なことがあります
②選択的注意
今必要なことを選び注意を向けること。
選択的注意により騒がしい場所で会話相手の話をしっかりと聞くことができます。
③配分的注意
複数の対象に同時に注意を向けること。
配分的注意によりサッカーやバスケなどの球技でボールだけでなく味方や敵に意識を向けてプレーすることができます。
④注意の転換
注意を向けた対象から別の対象へと注意を切り替えること。
注意の転換によって遊んでいてもチャイムが鳴れば授業を受けるために教室に戻ることができます。
・4つの注意機能の連携した働き
これらの4つの注意機能が単独ではなくそれぞれが円滑に働くことで人は必要な情報だけを意識して、考え、行動することができるようになります。
学校の授業、スポーツ、自転車や車の運転などでも様々な感覚情報に対してしっかりと注意を向けて持続し、それを頭の中で適切に処理し行動することが重要となります。
自転車の運転で必要な感覚情報の処理について説明させていただきます。
・自転車の運転で感じる感覚情報
例えば自転車の運転をする場合にはこれらの感覚情報を同時に適切に処理する必要があります。
安全に自転車を運転し、目的地に到着するためにはそれらの感覚情報に対して適切に注意を向けてすべて処理し対応していくことが求められます。
①視覚
周囲の歩行者や車の位置や距離の把握、道幅や路面の状況、信号機の色など
②聴覚
見えない場所からくる車や自転車の走行音、クラクション、ブレーキ音など
③固有受容覚
ペダルをこぐ時の足からの感覚やブレーキをかける力加減など
④触覚
サドルに座る時の殿部の感覚、ハンドルやブレーキを握る、走行時に風と触れる感覚など
⑤平衡感覚
坂道や傾斜のある路面で転倒せず走行するためのバランスをとることなど
・注意機能が機能しないと…
私たちはこれらの膨大な感覚情報の中で必要なものを無意識に持続、選択、配分、転換していく中で安全な自転車の運転を行っています。
もしこれらに対して適切に注意を向けられなかった場合には円滑に対応することができません。
注意機能を適切に使うことができなければ外部からの膨大な感覚情報を処理できずにパニックになってしまう可能性があります。
その結果事故を起こしてしまう可能性すらあります。
もちろん自転車の運転だけでなく勉強やスポーツ、大人にとっては仕事や車の運転でも注意機能を適切に用いていくことは社会生活を円滑に行っていくために非常に重要なものです。
注意機能を向上させるためのサポートや遊びなどをご紹介
注意機能を向上させるためのサポートや遊びや活動などをご紹介させていただきます。
1.ビジョントレーニングの視点から
- 眼球運動、焦点合わせ等の改善: 追跡、焦点合わせ、および視点移動の練習を行う。
- 視覚認知の改善: 色や形、パターンの識別を含む、視覚情報の処理能力を向上させるトレーニング。
- 視覚的注意の向上: 視覚刺激に対する注意力の向上を目指すトレーニングを実施。
2.感覚統合の視点から
- 感覚統合訓練: 異なる感覚入力を統合し、情報処理の能力を向上させる。
- バランスと空間認識の改善: 全身を使ったバランスのトレーニングや空間関係の認識を含むトレーニングを行う。
原始反射抑制の視点から
- 原始反射の抑制トレーニング: 特に成人において、未発達の原始反射を抑制し、より成熟した動作パターンを促進する。
- 姿勢と姿勢制御の向上: バランス、筋力、および体幹の安定性を向上させ、良好な姿勢を維持するためのトレーニングを行う。
3.発達支援の視点から
- 発達段階に応じた活動: 幼児、小学生、思春期などの発達段階に合わせた運動および認知トレーニングを提供する。
- 個別化されたアプローチ: 個々のニーズに応じて、発達的適応能力を向上させるためのアプローチを提供する。
4.活動や遊びなどの視点から
①ゲームとパズル
注意を集中させるためのゲームやパズルは、子供たちの注意力を高めるのに役立ちます。例えば、ジグソーパズルや記憶力を使うカードゲームなどがあります。
②体を使った活動
身体を使った活動は、注意力の向上に効果的です。例えば、ボール遊びや障害物を避けながら走るゲームなどが挙げられます。これらの活動は、運動能力と同時に注意力も鍛えます。
③リズムや音楽
リズムや音楽を使った活動は、注意を引きつけるのに効果的です。楽器を演奏する、音楽に合わせて体を動かす、リズムに合わせて手拍子をするなどの活動が考えられます。
④ストーリーテリングや演劇
物語を聞いたり、演劇をすることで、子供たちの注意力を高めることができます。物語の中で登場するキャラクターや出来事に注意を向けさせることができます。
⑤注意力トレーニングゲーム
注意力や集中力を養うための注意力トレーニングゲームを使用することも効果的です。
⑥ストレスを軽減する活動
ストレスは注意力を低下させる要因の1つです。リラックスやストレス軽減のための活動を取り入れることも重要です。例えば、ヨガや瞑想、深呼吸などが挙げられます。
これらの活動や遊びは、子供たちの注意力を向上させるだけでなく、楽しみながら発達支援を促進する助けとなります。ただし、個々の子供の状況やニーズに応じて、適切な活動を選択することが重要です。
・どれみのびじょんは子供たちの特性に合わせて適切に注意機能を使っていけるようなアプローチを行います。
注意機能を発達させるためには子供達の発達に必要な感覚刺激をたくさん受けられるように楽しんで行えるように配慮していきます。一つ一つの感覚に適切に注意を向けて適切に処理していくことを目的とした「意味のある遊び」をおこなっていきます。
そうしていくことで一つ一つの感覚の発達を促し、その上で複数の感覚刺激を同時に処理するようなマルチタスクの遊びや活動の中で適切に注意機能を用いることができるように支援していきます。
それは感覚統合にもつながっていきます。感覚が統合され整ってくることで様々な感じ方が変わってきて精神的な安定性や普段からの行動も変わってきます。
具体的な運動や活動の内容は運動や動作指導のスペシャリストである理学療法士やお子さんの気持ちに寄り添い精神的なフォローも行える看護師が考えて実施していきます。
・ぜひ体験レッスンに来てください!
発達に不安があるお子さんや特技や習い事などをもっともっと上手くなっていきたいお子さんなどぜひ体験レッスンにご参加ください。
スタジオでお待ちしております!