“書くのが苦手”な子は“目と手のチームワーク”が育っていない?
視覚と運動の協応力に注目!
こんにちは!
「子育てのみかた どれみのびじょん」理学療法士の石川隆志です。
「書くのが苦手で、ノートがぐちゃぐちゃに…」
「漢字がうまく覚えられない…」
「鉛筆を持つと疲れてしまう…」
そんなお子さんの困りごとの裏には、“目と手のチームワーク”=視覚-運動協応の未発達が関係していることがあります。

1. 書く力とは、どんな力?
“書く”という行為には、さまざまな力が必要です。
- 文字を「見て」覚える
- 見た文字の形や配置を「記憶」する
- 記憶した文字を「手を使って」表現する
つまり、“書く力”は、
「見る」×「覚える」×「動かす」の連携プレーなのです。
この連携がうまくいかないと──
- 字の形が崩れる
- 大きさや間隔がバラバラになる
- 書くスピードが遅くなる
- 書くこと自体が苦痛に感じてしまう
といった困りごとにつながります。
2. 視覚-運動協応とは?
視覚-運動協応とは、
目で見た情報をもとに、手を適切に動かす力のこと。
これが育っていると──
- ノートのマスにきれいに収めて書ける
- 書く位置やサイズを調整できる
- 書いた内容を読み返しやすい
逆にこの力が未熟な状態だと、
「どれだけ丁寧に書こうと思っても、うまくいかない」状態になります。

3. 原始反射や感覚統合の影響
実は、“目と手のチームワーク”にも、
感覚統合や原始反射の影響が強く関わっています。
■ ATNR(左右に顔を向けたときの手足の連動反射)が残っていると…
- 書くときに顔の向きで腕の動きが変わってしまう
- 片手で紙を押さえられない
■ 固有感覚が未発達だと…
- 鉛筆を持つ力加減が難しい
- 書いている感覚が薄く、疲れやすい
■ 視覚認知が弱いと…
- 文字の形や順序を覚えにくい
- 見たものを正しく再現できない
4. 家庭でできる!“目と手のチームワーク”を育てるトレーニング
① 図形なぞり&まねっこ模写
やり方:
- 見本の図形や線をなぞり書き
- 慣れてきたら見本を見てから隠して再現する
ねらい:
- 視覚記憶と視覚-運動協応を同時に育てる
- 書字の空間認識力向上
② スパイラルトレース(渦巻きなぞり)
やり方:
- 渦巻き状に描かれた線を、ゆっくり鉛筆でなぞる
- 外から中へ・中から外へ両方向で練習
ねらい:
- 目と手のなめらかな連携
- 手の力加減やスピードのコントロール向上
③ ボールタッチゲーム(左右の手で交互に)
やり方:
- 左右に置いた2つのボールに、指示された方を素早くタッチ
- 慣れたらテンポアップや左右交互のパターンも
ねらい:
- 視線ジャンプと手の動きを結びつける
- 書字中の“見る→動かす”のスピードアップ

5. 実際の支援事例
小3女子:書くことに強い苦手意識があったが…
Before:
- 字がぐちゃぐちゃで読み返せない
- 漢字もひらがなも混乱しやすく、書き直しが多かった
支援内容:
- 原始反射統合(ATNR・STNR)
- スパイラルトレース・図形模写・トレース遊びを併用
- 鉛筆操作トレーニングも導入
After(約3ヶ月):
- ノートの字にバランスが出てきた
- 書くことに対する抵抗感が減り、取り組む時間も伸びた!
保護者の声:
「“書けることが楽しい”って言ってくれたとき、本当に嬉しかったです」
6. まとめ
書くことが苦手なお子さんには、
目と手の連携がうまく取れていないだけかもしれません。
それは決して“能力”や“努力不足”ではなく、
発達段階の“土台の問題”です。

どれみのびじょんの支援スタイル
私たちは、
- 原始反射・感覚統合・視覚認知・身体機能のすべてを評価し
- 一人ひとりに合った“楽しく続けられる”トレーニングを提案し
- 「できた!」という喜びを積み重ねることで、自然と自信を育てる
そんな支援を目指しています。

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