落ち着きがない子には共通点がある?

理学療法士が教える対処法5選

こんにちは!
「子育てのみかた どれみのびじょん」理学療法士の石川隆志です。

「うちの子、じっとしていられないんです…」
「ごはん中に立ち歩く、授業中にソワソワして集中できない」
「“注意されても繰り返す”のはなぜ?」

そんな“落ち着きのなさ”に困っている親御さんはとても多くいらっしゃいます。

でも、実はそこには感覚や発達の視点から見た共通点があることをご存知でしょうか?

今回の投稿にご興味持たれた方はぜひスタジオでレッスンを体験してみませんか?

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1. 「落ち着きがない」のは性格ではない?

子どもがじっとできないとき、
「わざとやっている」「しつけが足りない」と捉えられがちです。

けれど私たち専門職が見ると、
その多くは“感覚の過敏さ”や“体の不安定さ”が原因になっていることが多いのです。

【よくある“落ち着きがない”行動】

  • 椅子に座っていられず、すぐに立ち歩く
  • 授業中に体をゆらゆら揺らす
  • おしゃべりやちょっかいが止まらない
  • 注意してもすぐまた同じことをしてしまう
  • 一つのことに集中できない

こうした行動の裏側に、実は感覚の困りごとや脳の処理の特徴が隠れているのです。

2. 落ち着きがない子の共通点3つ


① 前庭感覚の過敏または鈍麻

  • 前庭感覚=バランスや重力を感じ取る力
  • この感覚が過敏だと、「じっとしている」こと自体がストレスに
  • 鈍麻だと、強い動き(揺れ・ジャンプ)を求める傾向に

② 固有感覚の未発達

  • 固有感覚=自分の身体の動きを感じ取る力
  • 「体がここにある」感覚が弱く、無意識に動いて調整している
  • ソワソワ・貧乏ゆすり・頻繁な姿勢変化として現れる

③ 原始反射が統合されていない

  • モロー反射(驚き)やATNR(左右の頭の動きに連動)などが残っていると
  • 小さな刺激に過剰反応 → 不安定で落ち着かない
  • 姿勢の保持や集中に支障が出ることも

3. 落ち着きがない子への対処法5選(感覚統合の視点から)


対処法①:バランスボールで「前庭感覚」を満たす

やり方:

  • バランスボールに座って揺れる
  • 両足を浮かせてバランスを取るゲーム感覚で!

ねらい:

  • 前庭感覚を落ち着かせる
  • 体幹の安定=「座っていられる体」の土台に

対処法②:体幹ジャンケンで「固有感覚」を刺激!

やり方:

  • 床に座ったままジャンケン→勝ったら立つ、負けたら寝る、あいこはクルッと回る

ねらい:

  • 全身を使って楽しみながら「自分の体の位置」を感じる力を強化
  • 座る・立つ・止まるの切り替え力にも!

対処法③:呼吸トレーニングでスイッチをOFFにする

やり方:

  • 鼻から吸って、口から長くフーッと吐く
  • 息を吐く時間を少しずつ長くする

ねらい:

  • 自律神経の調整
  • 興奮モードから落ち着きモードへの切り替え

対処法④:原始反射の統合運動を取り入れる

やり方:

  • クマ歩き・ワニ歩き・ゆらゆら抱っこ
  • 床にうつ伏せ→丸くなって背中を揺らすなど

ねらい:

  • 反射による無意識な体の反応を落ち着かせる
  • 姿勢の安定にもつながる

対処法⑤:「できている瞬間」を見逃さず褒める

やり方:

  • 「今、ちゃんと座れてたね!」
  • 「お話聞けてたよ、すごいね!」

ねらい:

  • 自己肯定感を育て、「落ち着こうとする力」を引き出す
  • 行動を“減点方式”ではなく“加点方式”で見る

4. 実際の支援事例

年長男児:「座っていられなかった子が…」

Before:

  • 教室で5分も座っていられず、立ち歩きやちょっかいが頻発
  • 注意されるたびに不機嫌に

支援内容:

  • 前庭感覚へのアプローチ(ブランコ・バランスボール)
  • クマ歩き・呼吸トレーニング・視線の固定練習を週2回
  • 家庭では「落ち着いていた瞬間」のフィードバックを実施

After(2ヶ月後):

  • 着席時間が15分に!
  • 集中が切れそうな時も「息をフーッ」と自分で切り替える姿が

保護者の声:
「“落ち着きなさい”では伝わらなかった理由がわかりました。今では“頑張ってるな”と思えるようになりました。」

5. まとめ

子どもの「落ち着きのなさ」は、単なる性格や甘えではなく、
身体と感覚の発達過程で必要な“サイン”であることが多いのです。

  • 前庭感覚の過敏・鈍麻
  • 固有感覚の未発達
  • 原始反射の残存

これらを読み取り、“叱らずに支える”視点に変えることで、
子ども自身が「落ち着ける感覚」を身につけていくことができます。

どれみのびじょんの支援スタイル

私たちは、

  • 理学療法士・看護師によるチームで
  • 感覚統合・原始反射・ビジョントレーニングの専門性を活かし
  • 一人ひとりの“行動の背景”に寄り添う支援を行っています。

「叱らなくても、落ち着ける」
その子に合った“心と体の整え方”を一緒に探していきましょう!

どれみのびじょんでは子供達の個性や状態に合わせて適切なプログラムを立案します。

 どれみのびじょんではお子さんの状態に合わせて視覚機能の向上や感覚統合や原始反射統合や療育整体などを包括的にアプローチすることでより効果的な効果を得ることができます。

 子供達が楽しく、意欲的にレッスンをすることが脳の活性化につながります。
それがお子様の大きな成長につながっていきます。どれみのびじょんは楽しみながらレッスンを行えることを大切にしています。

 

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IshikawaTakashi
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