漢字が覚えられないのはなぜ?

目の動きと記憶の関係を理学療法士が解説!

こんにちは!
「子育てのみかた どれみのびじょん」理学療法士の石川隆志です。

「うちの子、漢字を何度書いても覚えられなくて…」
「昨日できたのに、次の日には忘れている」
「書き順もバラバラ、形も違う…」と悩む保護者の声は本当に多いです。

でもそれは、“努力不足”でも“怠け”でもありません。
実は視覚の働きや記憶のプロセスに課題があるケースがとても多いのです。

今回の投稿にご興味持たれた方はぜひスタジオでレッスンを体験してみませんか?

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1. なぜ漢字が覚えられないのか?〜よくある誤解〜


【よくある誤解】

  • 「もっと練習すれば覚えるはず」
  • 「反復が足りないんじゃない?」
  • 「うちの子、集中力がなくて…」

確かに“量”も大切ですが、
それ以上に「記憶の入力の仕方」と「視覚処理の方法」がズレていると、
いくら書いても定着しないのです。

2. 視覚記憶と眼球運動がカギ!


■ 視覚記憶とは?

  • 目から入った情報を、一時的に記憶し、それを再現する力
  • 漢字のお手本を見る→覚える→書く、のすべてで使われる

■ 眼球運動とは?

  • 目をスムーズに動かしながら情報を追う力
  • 教科書→ノート、黒板→手元といった視線の移動に必要

【これらが苦手だと…】

  • お手本と同じ形に見えない・記憶できない
  • 見ている間に視線がズレる→覚え違い・間違いに
  • 文字の配置・バランスも狂いやすい

3. 視覚の困りごとチェック

状況見られるサイン
目を細めて見る形を正確に捉えにくい(視力ではなく視覚処理)
黒板の字をうまく写せない視線のジャンプが苦手
書いている途中で迷子になる書く内容の記憶が飛びやすい
同じ字を何度も間違える形の全体像が保持できていない

4. 覚えられない子のためのトレーニング3選


①「まねっこ書き → かくれんぼ書き」

やり方:

  • お手本を見ながら書く → 一度隠して、思い出して書く
  • 漢字カードやホワイトボードなどで簡単に!

ねらい:

  • 視覚記憶の保持・再現力の強化
  • 「見る → 記憶 → 書く」の流れを習慣化

②「指書きトレーニング」

やり方:

  • 空中や机に指で書く
  • 指に力を入れてなぞることで“形の感覚”を育てる

ねらい:

  • 書く前に“形の記憶”を脳と手に刻む
  • 書字が苦手な子の準備運動としても有効

③「ビジョントレーニング:ジャンプ目線ゲーム」

やり方:

  • 目だけで左右の絵や文字を素早く見る
  • 「見て、読む」→「見て、書く」へと応用できる

ねらい:

  • 眼球運動の柔軟性を高め、視線の飛び・移動をスムーズに
  • 黒板→ノートの移動や、文字全体の把握にもつながる

5. 実際の支援事例

小3男子:「何度書いても覚えられなかった子が…」

Before:

  • 漢字テストは毎回バツだらけ
  • 見ながら書いても、形が大きく崩れていた

支援内容:

  • 視覚記憶と眼球運動トレーニングを並行実施
  • 書く前に“目で覚える→手でなぞる”をセットに
  • 苦手な字だけ集中して取り組む「お守りカード」を導入

After(1ヶ月後):

  • テストで「見たことある漢字」が増えた実感が
  • 書くことへの抵抗感が減り、「やってみようかな」に変化!

保護者の声:
「“書く前の準備”がこんなに大事だなんて知りませんでした。気づいてあげられてよかったです。」

6. まとめ

漢字が覚えられない子には、目と脳と体の協力不足という背景があります。

  • お手本が記憶に残らない
  • 目がうまく動かず情報がズレる
  • 書く前に形をイメージできていない

こうした子には、
「見る → 覚える → 書く」までのプロセスを分けてあげることがカギです。

どれみのびじょんの支援スタイル

私たちは、

  • 視覚機能とビジョントレーニングを土台に
  • 見る力・記憶する力・再現する力を整える支援を行っています。

「覚えられない」には理由があり、
その子に合った方法で支えれば、「できた!」に変わります。

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 現在どれみのびじょんでは体験レッスン受付中です。
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IshikawaTakashi
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