【スマホ内斜視】「目が寄って見える」子どもが増加中!理学療法士が教える対策とケア
増えている?スマホが原因の“目が寄る”子どもたち
最近、「うちの子、目が寄って見える気がして…」という保護者の声を聞くことが増えています。
これはもしかすると「スマホ内斜視」と呼ばれる状態かもしれません。
スマートフォンやタブレットなどを近距離で長時間使用することにより、子どもの目の調節機能や両眼のバランスに負荷がかかっている可能性があります。
今回はスマホを長時間使用してしまうことで生じる問題に対する対策やケア方法についてお伝えします。

「スマホ内斜視」とは?症状と原因を解説
**スマホ内斜視(調節性内斜視)**とは、スマホなどの画面を長時間至近距離で見続けることにより、両目が内側に寄る状態が慢性化してしまうトラブルです。
よくある症状:
- 目が寄って見える
- ピントが合いにくい
- 片目を閉じて見ることがある
- 文字を読むときに頭を傾ける
特に、6歳~12歳頃の子どもは視覚機能が発達段階にあるため、影響を受けやすい時期です。
視覚機能と発達の関係:なぜ“見る力”が大切なのか
子どもの発達において、「見る力=視覚機能」は学習や運動に密接に関係しています。
文字を読む・黒板を写す・運動する、といったすべての行動に「目」が関わっているのです。
視覚機能の主要な要素
- 追視(なめらかに目を動かす力)
- 跳躍性眼球運動(視点を瞬時に飛ばす力)
- 両眼視(左右の目を協調させて使う力)
- 視空間認知(位置や距離を把握する力)
これらのバランスが崩れることで、「集中できない」「字が雑」「運動が苦手」といった二次的な困りごとにつながることもあります。

理学療法士が考えるスマホと視覚発達の関係
私たち理学療法士の視点から見ると、スマホによる過剰な近見作業は、視覚機能における「調節機能」や「両眼のチームワーク」を乱す大きな要因となります。
また、長時間のスマホ使用は身体を動かす時間を奪うため、目と体の協調運動の発達にも影響を及ぼす恐れがあります。
ビジョントレーニングでできる視覚トラブル対策
視覚機能を回復・維持する方法のひとつがビジョントレーニングです。
これは単なる「目の運動」ではなく、「見たものを脳で処理し、体で反応する」ための包括的なアプローチです。
具体的なトレーニング例
- 追視トレーニング(ペン先を目で追う)
- 両眼協調トレーニング(ビー玉キャッチなど)
- 跳躍トレーニング(目を使って数字順にシールをたどる)
- 空間認知トレーニング(ブロック並べ・迷路)
家庭でもできる簡単な方法もありますので、次でご紹介します。

家庭でできる!簡単セルフチェックとケア方法
①セルフチェック(簡易版)
- 両目を閉じて片目ずつ見たとき、見え方が大きく違わないか?
- 目が内側に寄っていないか?
- 頭の傾きがあるか?
②家庭でできるケア
- 30分に1回は画面から目を離す
- 外で遠くを見る時間を意識的に取る
- ビジョントレーニングを親子でゲーム感覚で行う
- 朝のストレッチやジャンプなど、体の動きと視線を連動させる運動を取り入れる
どれみのびじょんでの支援スタイルと保護者の声
私たち「どれみのびじょん」では、視覚機能に関するアセスメントを行い、
お子さまの状態に合わせたトレーニングを提供しています。
支援の一例:
- 専門的なチェックによる視覚発達の評価
- ビジョントレーニング+感覚統合遊びの組み合わせ
- 原始反射や脳幹へのアプローチ
保護者の声:
「スマホばかりだった息子が、今では自分から外遊びをしたがるように。目の動きもスムーズになってきました!」
「目の寄りが気になっていたのが、少しずつ改善してきたように感じます」

まとめ:子どもの“目”を守るために、今できること
スマホの時代に生きる子どもたちにとって、「目を守る」ことはとても大切な課題です。
近距離ばかりで見ることを避け、遠くを見る・体を動かす・ビジョントレーニングを取り入れることで、
子どもの視覚機能はしっかりと育っていきます。
最後に
「なんとなく目の動きが気になる」「最近、目が寄っている気がする…」
そんな時は、早めのチェックとケアが大切です。
必要があれば、専門機関への相談もご検討くださいね。

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