視覚機能とは?「視力が良い」だけでは「視覚機能が良い」とは言えない?!
「見える」を広げる:視力、視覚機能、そしてビジョントレーニング
こんにちは!どれみのびじょんの石川です。
先日「私は視力がいいからビジョントレーニングは必要ないですよね?」という質問をいただきました。
確かに視力がいいということはピント合わせは出来ています。
ただし「視力が良い」だけで「視覚機能が良い」とは言えません。
面白いことに、視力が良くても必ずしも視覚機能が高いわけではありません。色のコントラストや形や大きさ、奥行きを意識的に感じるような練習を行ったりすることで、目の働きを活性化させていく必要があります。これが学業やスポーツなどでの成功に繋がるのです。
今回は「見える」ということは「視力」だけでなく「視覚機能」の観点から考えていく必要があるということ。そして「視覚機能」を「ビジョントレーニング」の観点からアプローチしていく重要性についてお話させていただきたいと思いますのでぜひお付き合いくださいね。
視力と視覚機能について
日本では「視力」を基準に「どれだけ見えているか?」を判断することが多いです。実際私自身も小学生や健康診断などで視力検査を行ってきました。
ただしっかりと「見えているか」を判断するためには「視力」だけでなく「視覚機能」という観点から考えていく必要があります。
今回は「視覚機能」や「視覚機能を鍛えるためのビジョントレーニング」についてお伝えしたいと思います。
〇視力について
小学校や眼科などで目に関する言葉でよく聞くのが「視力」です。眼科や小学校などで片方の目を隠して検査しますよね。
これは左右のそれぞれ目がピントを合わせてはっきりと見ることができるかを示します。
例えば、視力検査で2.0/2.0なら、物理的な見え方(ピント合わせ)は優れているとされます。
ただ視力が2.0であれば「見える」ことに関してなにも問題はないのでしょうか?
しっかりと「見える」ためにはただ単にピントを合わせるだけでは無く、両目を円滑に用いて物体の形、大きさ、距離感、動きなどの認識や文字の形やその意味など理解していく必要があります。
〇視覚機能とは?
そこで登場するのが「視覚機能」です。
ビジョントレーニングでの「見ること」いわゆる「視覚機能」は「見て」→「認識して」→「行動する」ことまでの全てが含まれます。
▶視覚機能(ビジョントレーニングでの「見ること」)
①まず見ること
視覚機能の中に「視力」は含まれます。
ただし片目のピント合わせ(いわゆる「視力」)だけでなく、両目を協調的に用いることが重要です
②見た画像を頭の中で理解(認識)すること
両目を協調的に使用することでものの形や距離感や大きさや動きなどを認識します。
③そして認識した情報をもとに適切に行動すること
その上でその認識した視覚情報を脳の中で認識・処理し、その情報を元に適切に行動することです。
「視覚機能」についてさらに詳しく
「視覚機能」は「見る」だけではなく「理解(認識)」して「行動する」ところまで含まれるということがわかりました。
そこで「視覚機能」には「眼球運動機能」、「両眼視機能」、「視覚情報処理機能」、「視覚と身体の協調能力」などの項目があります。
「眼球運動機能」
文字通り両眼をしっかりと動かすことです。
例えば学校の授業などで手元の教科書やノートなどの近くのものを見るときは寄り目を行う必要があります。板書などでは遠くの黒板や近くのノートの遠近を円滑に切り替える必要があります。
お子さんが寄り目できるかぜひ試してみて下さい。寄り目ができないことで漢字や図形などの形をしっかりと認識できずに鏡文字となってしまったり、どんなに一生懸命に本読みを行おうとしてもできない、などの問題が生じてしまうことがあります。
「両眼視機能」
両眼で視て遠近感や立体感等を理解すること
例えば黒板の板書では手元のノートと遠くの黒板を交互に見るなどの「遠近の切り替え」などをスムーズに行う必要があります。
またサッカーではボールだけでなく複数いる敵や味方の位置や距離感や動きなどを瞬時にとらえる必要があります。
「視覚情報処理機能」
眼でみた情報を頭の中で適切に処理すること
例えば黒板の板書では黒板の文字の形を認識し、意味としてとらえて文章として理解する必要があります
またサッカーではボールや敵味方の位置関係をもとにどちらの方向にドリブルするのか、どこにパスをすればいいのかを瞬時に判断する必要があります。
「視覚と身体の協調能力」
視覚で得られた情報を元に身体を適切に協調的に動かしていくこと
「視覚機能」は「見た情報を頭の中で理解し、処理して行動する能力」を指します。そのため認識した上で適切にタイミングや力加減などを調整しながら適切に全身を動かしていくことが必要なのです。
例えばサッカーでは適切な場所にボールをドリブルやパスやシュートなど周囲の状況を観察し判断した上で正確にボールをコントロールする必要があります。
また野球ではピッチャーが投げたボールの距離感や速度や回転などを認識した上で近づいてくるボールの軌跡を予測し、その上でタイミングよくバットを振ってホームランを狙います。
ただ単に視力が良く、ボールが見えているだけではホームランを打つことは難しいことは容易に想像できると思います。得られた情報をもとに身体を適切に動かして行動することが視覚機能には含まれているのです。
同様に漢字を覚えて書いたりや図形を解いたりする際に目で見た形を脳の中で認識する必要があります。このように視覚機能は「両眼でしっかりと見て」→「その情報をもとに考えた上で」→「適切に行動すること」となります。
どれみのびじょんでのビジョントレーニングによって視覚機能が向上すると勉強やスポーツだけでなくビジネスなどにも大きな成果を残す土台を築くことができます。
視覚機能についてご理解いただけたでしょうか?
このようにただ「視力が良い」だけでなく「見えること」を脳内での情報処理やそのあとの行動まで円滑に対応出来るようになっていくことで人の認知力、判断力、行動力というものは大きく変化をしていきます。
このようにただ「見る」だけでなくそれを「認識して判断して」「適切に行動する」ところまでをビジョントレーニングでは鍛えることができます。それによって学校や日常生活でのつまづきだけではなくお子様の才能開花や大人のビジネスへの業績達成やつまづきや克服にもつながっていきます。
どれみのびじょんでのビジョントレーニングは「視覚」だけでなく様々な感覚を「認識・判断・行動する」ことを目指していきます。
「視覚」だけでなく「聴覚」「前庭覚(バランス)」「固有受容覚(力加減)」「触覚」などのさまざまな感覚を育てることを目指します。
これらの基礎となる感覚が育つことで下図のように「姿勢・眼球運動」「運動企画・身体図式」「巧緻動作・言葉」「情緒・学習・集団行動」などの発達の土台を築いていくことができるようになります。
どれみのびじょんのビジョントレーニングは「視覚」「聴覚」「前庭覚(バランス)」「固有受容覚(力加減)」「触覚」などのさまざまな感覚を育てることで発達の土台を築いていくことを目指します。
もちろん子供だけでなく大人にとってもこれらは大きく関与し、視覚機能やこれらの感覚を鍛えていくことでスポーツやビジネスなどで業績や成果を残す土台を築くことができるようになります。
学校や日常生活でのつまづき、不登校などの解消にも
これらの基礎となる感覚を育て、発達の土台を築いていくことは学校や日常生活でのつまづきなどの解消にもつながります。
これらのつまづきが解消されることで自己肯定感の向上にもつながります。精神面での安定をもたらすことができ、不登校が解決したという事例もありました。
「どれみのびじょんで思い切り全身を動かした翌日から今期初めて学校にいくことができました」
といったような事例もあります。
「見るチカラ」=視覚機能を育てていくことで日常での生きづらさの軽減・解決につながり前向きで楽しい気持ちを引き出すことができるようになります。
まとめ:視覚機能へのアプローチ、感覚統合の促進、原始反射の抑制
○視覚機能だけでなく様々な感覚を鍛えるどれみのびじょんのビジョントレーニング
どれみのびじょんでは両眼や全身を思い切り動かすことで視覚機能の向上だけでなく感覚統合の促進や原始反射の抑制を図っていきます。「感覚統合」や「原始反射抑制」については下記リンクからご参照ください。
大切なのはとにかく楽しく!!!!
どれみのびじょんではこれらの視覚機能を楽しめる活動を通じて使っていくことを目指していきます。
楽しみながら全身で様々な感覚を感じて考えて遊びや活動を通じて行動していく。これが非常に重要であると思います。
様々な習い事や塾などに通っているけど「イヤイヤ通っている」「なんだか成果が出ない」
このような場合には上記の「発達のための土台」が不十分であることが考えられます。土台が整っていない状態でより高度なことをやろうとしてもなかなか成果は上がりにくく苦手意識ばかり強くなってしまいます。
基礎的な感覚を育てレッスンを行うことで視覚機能の向上につながります。視覚機能が高いと、見たものをより豊かに理解でき、その結果、学業やスポーツなどでの成功に繋がることがあります。
まとめると、視力と視覚機能の違いを理解することは重要です。
そして、どれみのびじょんでのビジョントレーニングを取り入れることで、「見える」ことだけでなく理解し行動するスキルを向上させ、様々な面での苦手克服や成功に繋げることができるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は「視覚機能」について説明させていただきました。「視覚機能」を向上させるためには「視覚」だけでなく「聴覚」「前庭覚(バランス)」「固有受容覚(力加減)」「触覚」などのさまざまな感覚を育てることが大切です。
未就学児や小学生だけでなく大人の方もぜひご相談くださいね。
日常や学校生活でのつまづき、また大人でも仕事などでつまづきや生きづらさなどを感じておられる方々はこれらの感覚のバランスが整っていないことが非常に多い印象です。どれみのびじょんでは今後未就学児や小学生だけでなく大人へのビジョントレーニングも行っていきたいと考えております。ADHDやASDやグレイゾーンのお子さまだけでなく生きづらさを感じている大人の方もぜひご相談いただければと思います。
もちろん学業やスポーツで成果を出していきたい方々もご相談ください!
眼球運動や全身運動を観察し、解決のための見立てを立ててレッスン内容を作成実施します。
とにかく子育てに悩んでいる親御様はぜひどれみのびじょんに体験にきてください。「眼球運動や全身状態などの現状」に合わせて必要なレッスンや活動を選択し実行していきます。
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